くたくたになって味が染みたなすと、ちりめんじゃこの旨味が合わさり、ご飯にぴったりのおかずになります。料理名を聞けば、すぐに味を思い浮かべられる安心、安定のおいしさをもった、定番おかず&副菜を大庭英子先生に教えてもらいました。
くたくたに煮たなすはとろけるよう。表面を焼きつけて油でコーティングするのがポイントです。ちりめんじゃこの旨味が味を深めてくれます。
なすはへたを切り落として縦半分に切り、皮目に斜めに浅い切り込みを入れる。
フライパンにサラダ油を熱し、なすの皮目を下にして入れ、蓋をして強めの中火で2分ほど焼き、裏に返して1分ほど焼く。
ちりめんじゃこを加えて酒をふり、水、みりん、醤油、赤唐辛子を加える。蓋をして弱火で8~10分煮て煮汁ごと器に盛る。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
構成:中村裕子 写真:原 ヒデトシ
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。