食欲の秋に欠かせない肉料理
リッチな味わいの"厚切りポークソテー・アップルバターソース"

リッチな味わいの"厚切りポークソテー・アップルバターソース"

豪快に焼いた豚肉に、りんごとバターのソースを合わせるという何とも贅沢な一品。洋食をこよなく愛する坂田阿希子さんが繰り返しつくってきた、とっておきの肉料理をご紹介します。

“厚切りポークソテー・アップルバターソース”のつくり方

分厚く切った豚ロース肉を表面がカリッとするまで焼いた、ダイナミックなスタイルのジューシーなポークソテーを紹介。
脂の部分に旨味があるので、脂を切り落とすときはほどほどに。
ソースにはりんごとバターを使い、秋の気配を感じるひと皿に仕上げます。分厚いので、1切れを2人で分けても楽しめます。

材料材料 (2~3人分)

豚ロース肉2枚(ソテー用、厚さ3cmのもの)
少々
胡椒少々
サラダ油大さじ1
★ アップルバターソース
・ りんご1個分(皮をむいてすりおろす)
・ 白ワイン1/4カップ
・ しょうがの絞り汁小さじ1/2
・ レモン汁小さじ2
・ 水1/4カップ
・ 塩小さじ1/4
・ 砂糖大さじ2
・ バター60g
パセリ適量(みじん切り)

1下ごしらえ

豚肉は室温にもどし、筋切りをし、両面に塩、胡椒をふる。

下ごしらえ
豚肉は脂身と赤身の間に切り込みを入れて筋切りをする。こうすると焼いても肉が縮まない。

2焼く

フライパンを熱してサラダ油とバターをなじませ、1を入れ、しっかりと焼く。少し火を弱めて裏返し、油脂をスプーンなどでかけながらきつね色になるまで焼く。指で押したときに少し弾力を感じるようになったら、肉を立てて側面も焼き、取り出す。

焼く
フライパンにたまった油脂をスプーンなどでかけながら、きつね色になるまで焼いていく。
焼く
トングなどで肉を立てて側面もしっかりと焼き、豚肉の中まで完全に火を通す。これで肉汁が逃げない。

3アップルバターソースをつくる

2のフライパンに白ワインを入れて強火で煮立て、しょうが汁、りんご、レモン汁、水、塩、砂糖を加えて煮立て、バターを少しずつ加えてとろみをつける。

アップルバターソースをつくる
豚肉の旨味が残ったフライパンに白ワインやりんごのすりおろしなどを加えてソースに。
アップルバターソースをつくる
仕上げにバターを加えてとろみをつけて、コクのある秋らしいアップルバターソースの完成。

4仕上げ

器に2のポークソテーを盛り、3のソースをかけ、パセリをふる。

完成

教える人

坂田阿希子 料理研究家

坂田阿希子 料理研究家

フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。

文:松原京子 写真:木村 拓 田村昌裕(プロフィール)

この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のキッチン
四季dancyu 秋のキッチン
家で料理をするのが、楽しみになる本

A4変型判(120頁)
ISBN:9784833479097
2020年09月11日発売/1,100円(税込)
松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。