
ポークのソースマリネは20~30分マリネすると味がなじんでおいしくなりますが、一晩おいてもOK。多めにつくって冷蔵庫に入れておけば、食べたいときにいつでも対応できます。洋食をこよなく愛する坂田阿希子さんが繰り返しつくってきた、とっておきの肉料理をご紹介します。
メインになる具は豚こま切れ肉。ゆでてソース&ケチャップ味でマリネにし、アツアツの目玉焼き、シャキシャキの生野菜を取り合わせ、ボリューム満点のサンドイッチに仕立てます。
パンは角食でも山型パンでもかまいませんが、2枚重ねにして片面だけトーストしたものを使うのがポイントです。
| ★ ポークのソースマリネ | |
|---|---|
| ・ 豚こま切れ肉 | 200g |
| ・ 玉ねぎ | 1/2個 |
| ・ ウスターソース | 大さじ3 |
| ・ トマトケチャップ | 大さじ3 |
| ・ 醤油 | 少々 |
| ・ サラダ油 | 大さじ1 1/2 |
| 卵 | 2個 |
| サラダ油 | 少々 |
| レタス | 2~3枚 |
| きゅうり | 1/2本 |
| トマト | 1/2個 |
| イギリスパン | 6枚(8枚切り) |
| からしバター | (混ぜ合わせる) |
| マスタード | 小さじ1(できればコールマンズ*) |
| バター | 30g(室温にもどす) |
| マヨネーズ | 適量 |
| トマトケチャップ | 適量 |
| きゅうりのピクルス | 適量 |
*コールマンズ……イギリスの代表的マスタード。フレンチマスタードとは違い、日本のからしのような色と香り。代用として、和がらしを少し減らして使っても。
豚肉は熱湯でさっとゆで、ザルにあげてゆで汁をきる。玉ねぎは繊維に直角に厚さ2~3mmに切る。バットにウスターソース、トマトケチャップ、醤油、サラダ油を合わせ、豚肉と玉ねぎを加えて20~30分おく。
卵はサラダ油を熱したフライパンで両面焼きの目玉焼きにする。レタスは手で大きめにちぎり、きゅうりは半分の長さに切って縦に薄切りにする。トマトは薄切りにする。
パンは2枚ずつ重ねて軽くトーストし、3枚1組にする。それぞれ片面にからしバターを塗る。
1枚目のパンにレタス、1のマリネの順にのせ、2枚目のバター面にマヨネーズを塗ってその面を下にして重ねる。上になった面にトマトケチャップとマヨネーズを塗り、きゅうり、トマト、目玉焼きの順にのせる。3枚目のバター面にトマトケチャップを塗ってその面を下にして重ねる。
軽く押さえてなじませ、切り分ける。きゅうりのピクルスを添える。


フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
文:松原京子 写真:木村 拓 田村昌裕(プロフィール)
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。
