焼き上がったら塊のままボードの上にのせてテーブルへ。塩とハーブの香りがきいているのでソースなどは不要ですが、好みで粗挽き黒胡椒をふってもおいしく食べられます。洋食をこよなく愛する坂田阿希子さんが繰り返しつくってきた、とっておきの肉料理をご紹介します。
塩と砂糖、ローリエで一晩マリネしておいた豚肉をオリーブオイルで焼きつけ、オーブンで焼き上げただけの、シンプルかつダイナミックな肉料理。
塩をすり込むことで下味がつくと同時に旨味が増し、砂糖をすり込むことで水分が出すぎず、豚肉本来のおいしさが発揮されます。塩の分量は豚肉の重量の3%が目安と覚えておきましょう。
豚肩ロース肉 | 1kg(塊) |
---|---|
塩 | 30g |
きび砂糖 | 20g |
ローリエ | 10~12枚 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
タイム | 適量 |
塩ときび砂糖を混ぜ合わせ、豚肉にしっかりとすり込む。ローリエを上にのせてキッチンペーパーでぴったりと包み、さらにラップをして冷蔵庫に入れて一晩おく。
フライパンにオリーブオイルを熱し、キッチンペーパーとラップをはずした豚肉を入れ、表面全体を焼きつける。
2を天板に移してタイムをのせ、190℃に予熱したオーブンで40分ほど焼く。
そのままオーブンに20~30分入れままにし、余熱で中まで火を通す。
厚めに切り分けて器に盛る。
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
文:松原京子 写真:木村拓
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。