食欲の秋に欠かせない肉料理
シンプルかつダイナミックな塊肉料理"ローストポーク"

シンプルかつダイナミックな塊肉料理"ローストポーク"

焼き上がったら塊のままボードの上にのせてテーブルへ。塩とハーブの香りがきいているのでソースなどは不要ですが、好みで粗挽き黒胡椒をふってもおいしく食べられます。洋食をこよなく愛する坂田阿希子さんが繰り返しつくってきた、とっておきの肉料理をご紹介します。

“ローストポーク”のつくり方

塩と砂糖、ローリエで一晩マリネしておいた豚肉をオリーブオイルで焼きつけ、オーブンで焼き上げただけの、シンプルかつダイナミックな肉料理。
塩をすり込むことで下味がつくと同時に旨味が増し、砂糖をすり込むことで水分が出すぎず、豚肉本来のおいしさが発揮されます。塩の分量は豚肉の重量の3%が目安と覚えておきましょう。

材料材料 (4~5人分)

豚肩ロース肉1kg(塊)
30g
きび砂糖20g
ローリエ10~12枚
オリーブオイル大さじ2
タイム適量

1下ごしらえ

塩ときび砂糖を混ぜ合わせ、豚肉にしっかりとすり込む。ローリエを上にのせてキッチンペーパーでぴったりと包み、さらにラップをして冷蔵庫に入れて一晩おく。

下ごしらえ
一晩マリネした豚肉。下味に砂糖を入れると水分が出すぎない。ここでは独特の風味があるきび砂糖を使用。

2焼きつける

フライパンにオリーブオイルを熱し、キッチンペーパーとラップをはずした豚肉を入れ、表面全体を焼きつける。

焼きつける
塩ときび砂糖、ローリエでマリネした豚肉を、フライパンで焼きつけてコーティングし、旨味を閉じ込める。

3オーブンに入れる

2を天板に移してタイムをのせ、190℃に予熱したオーブンで40分ほど焼く。

オーブンに入れる
表面を焼きつけた豚肉を天板に移し、190℃のオーブンで40分ほど焼く。その後、20~30分余熱で火を通す。

4余熱で火を通す

そのままオーブンに20~30分入れままにし、余熱で中まで火を通す。

5器に盛る

厚めに切り分けて器に盛る。

完成

教える人

坂田阿希子 料理研究家

坂田阿希子 料理研究家

フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。

文:松原京子 写真:木村拓

この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のキッチン
四季dancyu 秋のキッチン
家で料理をするのが、楽しみになる本

A4変型判(120頁)
ISBN:9784833479097
2020年09月11日発売/1,100円(税込)
松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。