収穫の秋をまるごと食卓に!
旨味が詰まった"生姜と舞茸の肉巻き揚げ"

旨味が詰まった"生姜と舞茸の肉巻き揚げ"

生姜の辛味がきいた、大人の肉巻きです。揚げ上がった肉巻きが熱いうちに醤油をからませて味をつけるのがポイントです。舞茸の香りが肉によく合います。実りの秋です!旬の食材の風味を大切にした、季節の料理を料理研究家の植松良枝さんに習いました。

“生姜と舞茸の肉巻き揚げ”のつくり方

薄切りの肉で巻いただけで、なんだかごちそうな雰囲気になるから不思議です。旬の野菜やきのこをくるくる巻いて揚げると、汁気が出ず、形がしっかり保てるから、お弁当のおかずにもお薦めです。

材料材料 (10~12個分)

豚肉150g(しゃぶしゃぶ用薄切り)
舞茸1パック
生姜40~50g(せん切り)
片栗粉適量
揚げ油適量
醤油大さじ2~3

1下準備

舞茸は手で適当に裂く。

2巻く

豚肉2枚を重ねて広げ、手前に舞茸と生姜をのせてくるくると巻く。これを10~12個つくる。

巻く
豚肉は2枚を重ねながら並べ、その上に舞茸と生姜をのせると巻きやすくなります。
巻く
巻き終わったら手で軽く握るようにして、形を整えます。

3揚げる

揚げ油を170℃に熱する。揚げる直前に2の表面に片栗粉をまぶしつけて油に入れ、表面にほんのり揚げ色がつくまで揚げる。揚げている間にバットに醤油を入れておき、揚げ上がったはしからバットを傾けながら醤油をからめる。

完成
肉に片栗粉をまぶしてから揚げると、表面がカラリと揚がり、形もキープ。肉の中で蒸された舞茸と生姜の香りが立ち上ります。

教える人

植松良枝 料理研究家

植松良枝 料理研究家

季節の移ろいを愛してやまない料理研究家。人気の料理教室「日々の飯」主宰。料理だけではなく毎日の生活にも季節の彩りを添え、暦や月の満ち欠けも生活の節目として大切に考える。1歳半を迎える子供の離乳食にも季節を映すことを忘れず、家族で季節ごとの喜びを分かち合っている。

このレシピは四季dancyu「秋の台所。」に掲載されたものです。

文:中村裕子 撮影:野口健志

四季dancyu「秋の台所。」
四季dancyu「秋の台所。」
A4変型 判( 120 頁)
2019年09月13日発売 / 1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。