秋の実りを楽しむお菓子
秋香る"かぼすとマスカットのレアチーズケーキ"

秋香る"かぼすとマスカットのレアチーズケーキ"

スーパーで見かける果物が秋めいてきました。今回は秋の果物を使った、爽やかで美味しい2層のレアチーズケーキをご紹介。肌に心地よい風を感じたら、もう秋。ぶどう、柿、りんご、栗にさつまいも……、大地で育った食材がおいしくなる季節です。残暑にうれしい冷たいデザートにも秋のフルーツをあしらい、秋色の焼き菓子や温かいおやつをつくりましょう。

“かぼすとマスカットのレアチーズケーキ”のつくり方

クリームチーズとヨーグルトの真っ白なチーズケーキに透き通ったライトグリーンのかぼすゼリーをのせ、たっぷりと果汁を含んだシャインマスカットをトッピング。秋の日差しに当たるときらきらと輝いて、華やか。今回はかぼすでつくりましたが、青柚子やすだちを使っても。

材料材料 (18×8.5×高さ6cmのパウンド型1台分)

★ かぼすゼリー
・ かぼす果汁大さじ2
・ 水180ml
・ 粉ゼラチン5g
・ 熱湯50ml
・ かぼすの皮少々
シャインマスカット4~5個
★ ベース
・ クラッカーまたはビスケット40g
・ バター25g(食塩不使用)
クリームチーズ200g
きび砂糖60g
ヨーグルト150g(無糖)
生クリーム100g
粉ゼラチン5g
熱湯50ml

1下準備

クリームチーズは室温にする。バターは湯煎で溶かしておく。かぼす、シャインマスカットは洗って水気を拭く。型にオーブンペーパーを敷き込む。

2ベースをつくる

保存袋にクラッカ ーまたはビスケットを入れ、麺棒でたたいて細かくつぶす。

ベースをつくる

3型にベースを詰める

溶かしバターを加え、袋の上からよく混ぜ合わせ、型の底にギュッと敷き詰める。

型にベースを詰める

4混ぜ合わせる

ボウルにクリームチーズときび砂糖を入れ、泡立て器でよくすり混ぜ、ヨーグルト、生クリームの順に加えてそのつどよく混ぜる。

混ぜ合わせる

5ゼラチンを加える

粉ゼラチンを熱湯にふり入れてよく溶かし、4に加えてよく混ぜる。

ゼラチンを加える

6流し込む

5を3の型に流し入れ、冷蔵庫で1時間ほど冷やす。

流し込む

7かぼすゼリーをつくる

粉ゼラチンを熱湯にふり入れて溶かす。別のボウルにかぼす果汁と水を入れて混ぜ、ゼラチン液を加える。

かぼすゼリーをつくる

8冷やしながら混ぜる

7のボウルの底を氷水に当てながら混ぜ、とろみがついたらかぼすの皮をすりおろして加え、混ぜる。

冷やしながら混ぜる

9ゼリーを流し込む

チーズケーキの表面を手で触って生地がくっついてこなければ、8を静かに流し入れ、再び冷蔵庫で3時間ほど冷やす。

ゼリーを流し込む

10仕上げる

固まったら型から取り出し、オーブンペーパーをはがして器に盛る。シャインマスカットを薄切りにして上面の縁に飾る。

完成
完成
冷たいチーズケーキでも、季節のフルーツと組み合わせれば華やか。秋の柑橘ならではの穏やかな酸味と上品な香りがアクセントです。

教える人

中川たま 料理家

中川たま 料理家

神奈川県・逗子で、夫と娘と3人暮らし。自然食品店勤務後、ケータリングユニット「にぎにぎ」を経て、 2008年に独立。旬の野菜や果物を使ったシンプルでセンスあふれる料理、家庭で手軽につくれる再現性の高いおやつに定評がある。雑誌や書籍、広告の仕事をするかたわら、地元・逗子を拠点にイベントやワークショップなども開催。

*この記事は四季dancyu「秋のレシピ」からの転載です。

四季dancyu「秋のレシピ」
四季dancyu「秋のレシピ」
A4変型判(120頁)
2021年9月13日発売/1100円(税込み)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。