もったりしがちなフリットも、ビールを混ぜた衣でさっくりと揚げ、レモンのソースをつけて食べれば、軽やかな味わいに。お酒の進むおつまみです。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
衣にビールを使ってさくっ、ふわっと揚げたフリットは、冷やした白ワインと合わせると至福の味。だけど器次第では天ぷらや和のお惣菜に見えてしまうことも(笑)。こんな黒いオーバル皿に盛りつければ、ピリッと緊張感が出てよそ行きの表情に。そのまま塩で食べるもよし、レモンのソースを添えれば、外国の街角で食べるようなしゃれた味になりますよ。
海老 | 4尾 |
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ズッキーニ | 1本 |
小麦粉 | 少々 |
片栗粉 | 適量 |
塩 | 適量 |
揚げ油 | 適量 |
★ 衣 | |
・ ビール | 100ml |
・ 小麦粉 | 70g |
★ レモンのソース | |
・ レモン | 1個 |
・ 酢漬けのケイパー | 大さじ1と1/2 |
・ オリーブオイル | 70ml |
海老は殻を取り、片栗粉と塩、水各少々と一緒にボウルに入れ、軽くもむ。さっと洗い、水気を丁寧に拭く。ズ ッキーニは食べやすい大きさにする。
レモンの果肉とケイパーをフードプロセッサーにかけ、ペースト状になったらオリーブオイルを少しずつ加えて混ぜる。味をみて、必要なら塩やレモン汁(各分量外)でととのえる。
海老とズッキーニをボウルに入れ、小麦粉を軽くふる。
別のボウルに衣の材料を入れ、よく混ぜる。
揚げ油を180℃に熱し、3を4の衣にくぐらせてから入れる。表面がカラリとするまで1~2分揚げ、油をきる。器に盛り、塩をふって、レモンのソースを添える。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
文:藤井志織 写真:伊藤達也