甘酸っぱい黒酢あんが、ジューシーに揚がった豚肉に絡んで美味!ご飯がすすむ、絶品おかずです。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
オーバル皿というと欧風なイメージが強いかもしれませんが、実は和食や中華にもよく合います。お茶碗やお椀、小鉢、取り皿など、丸い器が多いなかで、一つオーバル皿があるだけで食卓にメリハリがつくのです。日常的なおかずをざっくり盛るだけでもきちんと見えますよ。酢豚はヒレ肉を使うと歯切れがよく、2度揚げすることで表面はカリッと、中はジューシーな食感に。小麦粉と片栗粉を合わせた衣も、サクッと仕上げるポイントです。
豚ヒレ肉 | 250g(塊) |
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植物油 | 大さじ2(菜種油など) |
砂糖 | 大さじ1(粗糖が望ましい) |
花椒 | 大さじ1/2(粒) |
生姜 | 1片分(せん切り) |
揚げ油 | 適量 |
★ 漬け汁 | |
・ 酒 | 大さじ1(あれば紹興酒) |
・ 胡麻油 | 大さじ1 |
・ 醤油 | 大さじ1 |
★ 衣 | |
・ 小麦粉 | 大さじ3 |
・ 片栗粉 | 大さじ2 |
★ 黒酢あん | |
・ 黒酢 | 大さじ3 |
・ 水 | 大さじ2 |
・ はちみつ | 大さじ2 |
・ 酒 | 大さじ1 |
・ 醤油 | 大さじ1 |
・ 塩 | ひとつまみ |
・ 片栗粉 | 小さじ1 |
豚肉を3cm角に切る。ボウルに漬け汁の材料を入れ、豚肉を15分ほど漬ける。
黒酢あんの材料をボウルに入れてよく混ぜておく。
別のボウルに衣の材料を入れてよく混ぜ、1の豚肉の水気をきってから、衣をまぶす。
鍋に揚げ油をたっぷり入れ、中火にかける。180℃になったら、豚肉を油の表面積の1/3ほどずつ入れて揚げる(一度に肉を入れすぎると温度が急激に下がり、カリ ッと揚がらないため)。衣がカリッとしてきたら網にあげ、 2~3分休ませてから、もう一度180℃の油に入れ、 2分ほど揚げて油をきる。
小さなフライパンに植物油と花椒を入れて弱火にかける。香りが出たら油を残して花椒だけを取り出し、2のボウルに入れる。
5のフライパンの油に砂糖を加え、泡がふつふつしてきたら火を止める。5のボウルの中身をよく混ぜながらフライパンに入れる。
混ぜながら余熱で火を通し、とろみがついてきたら4の肉を入れてよくからめる。
器に盛り、生姜を飾る。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
文:藤井志織 写真:伊藤達也