オカズデザインさんのフライドポテトは、生のじゃがいもをゆっくりと加熱し、ホクホクに仕上げるタイプ。一緒に揚げるにんにくの香りも食欲を刺激します。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
きっとオーバル皿のいちばんストレートな使い方は、みんなでわいわい取り分けるような大皿としての使い方。無垢の木製ならば、揚げ物を盛りつけて、風合いを育てていく楽しみもあります。じゃがいもは水分の多い新じゃがではなく、ねかせた熟成じゃがいもを使い、強力粉をまぶして低温から揚げることで、まわりはカリッと中はほくほくとした食感に。さつまいもでつくってもおいしい。
じゃがいも | 3個(大) |
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強力粉 | 大さじ3 |
揚げ油 | 適量(菜種油) |
にんにく | 2片 |
タイム | 4枝 |
塩 | 適量 |
黒胡椒 | 適量 |
ライム | 1/2個 |
じゃがいもはよく洗って水気を拭き、皮つきのまま一口大に切り、強力粉をまぶす。にんにくは1片ごとに分ける。
中華鍋(またはフライパン)に、にんにく、じゃがいも、タイムの順に入れる。油をじゃがいもの半分(フライパンの場合、7割)が埋まる程度注ぎ、強火にかける。
沸騰したら中火にする。泡が小さくなってきたら、上下を返してそのまま5~6分揚げる。
強火にし、ときどき混ぜながら、にんにくとじゃがいもが全体にうっすらきつね色になったら、ザルに取り出す。
塩と黒胡椒をふり、ザルを振って全体をよく混ぜる。器に盛り、ライムを搾りかける。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
文:藤井志織 写真:伊藤達也