パスタのようにさっとつくれる和え麺レシピです。にらの香りが立ち昇り、思わずお腹がなってしまうこと間違いなし。中華鍋は炒める、揚げるはお手のもの、加えて燻(いぶ)すもできる万能調理器具!そんな中華鍋だからつくれるダイナミックな料理を、料理研究家の大庭英子さんに習いました。
挽き肉になじむよう、にらは細かく刻んでつくります。
具を麺全体によくからめれば、あっという間に緑の麺に変身します。
鍋肌の曲線を利用して、レードルの底を挽き肉に押しつけながら火を通します。レードルの底で中華鍋に押しつけては全体を返し、を繰り返しながら炒めると、挽き肉全体にムラなく火が通るから、驚くほどポロポロの仕上がりに。口の中でもボソボソしない、きめの細かい挽き肉炒めに驚くはず。
にら | 1束(100g) |
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豚挽き肉 | 150g |
中華蒸し麺 | 2人分 |
サラダ油 | 大さじ1/2 |
酒 | 大さじ2 |
生姜汁 | 小さじ1 |
塩 | 小さじ2/3 |
胡椒 | 少々 |
白煎り胡麻 | 大さじ2 |
胡麻油 | 大さじ2~3 |
にらは幅5mmに切る。
中華鍋にサラダ油を中火で熱して挽き肉を入れ、レードルの底で中華鍋に押しつけるようにしては返し、を繰り返しながら炒める。肉の色が変わってポロポロになったら酒、生姜汁、塩、胡椒を加えて混ぜ、蓋をして弱火で3~5分蒸し煮する。
蒸し麺を耐熱の皿にのせて、600Wの電子レンジで3分ほど加熱し、器に盛り分ける。
②の火を止めてにらを加え、全体を混ぜて麺にのせ、胡麻をふる。
中華鍋を洗って水気を拭き、胡麻油を入れて中火で熱して④にかける。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ
※この記事は四季dancyu「夏の台所。」に掲載したものです。