実は、小さなフライパンは蒸し煮、蒸し焼きが得意。ピチリ、と蓋をして加熱するだけ。狭い空間で効率よく蒸気が回るから火の通りは抜群。素材の水分をフルに利用して、栄養も逃さずに。肉や魚+野菜。栄養バランスも最高!蒸し焼きが超クイックに出来上がります。人気料理研究家の大庭英子さんに、フライパンひとつでできるメインになるおかずを習いました。
豚肉は旨味が豊富な肩ロースで、トマトは完熟のもので。味つけは塩、胡椒。シンプルだから素材のおいしさがストレートに味わえます。玉ねぎの甘味が美味。
豚肩ロース肉 | 1枚(厚さ1cmのもの(150g)) |
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★ 下味用 | |
・ 塩 | 少々 |
・ 胡椒 | 少々 |
玉ねぎ | 4枚(厚さ1cmの輪切り) |
トマト | 小2個 |
オリーブオイル | 適量 |
白ワイン | 大さじ2 |
ローリエ | 4枚 |
塩 | 小さじ1/3 |
胡椒 | 少々 |
パセリ | 大さじ2(みじん切り) |
豚肉は4等分に切り、両面に塩、胡椒をふる。トマトはへたをくり抜き、横半分に切る。
フライパンにオリーブオイル少々を熱し、中火にかけて豚肉を入れ、両面を焼きつけて取り出す。
フライパンをさっと洗って水気を拭き、トマト、玉ねぎ、豚肉、ローリエ、トマトと順に重ね、全体に塩、胡椒をふる。オリーブオイル大さじ2、白ワインを回しかけ、蓋をする。中火にかけ、煮立ってきたら弱火にして15~20分蒸し焼きにする。
パセリをふり、さらに3分ほど蒸し焼きにする。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ
※この記事は四季dancyu「春の台所。」に掲載したものです。