メインのおかずを小さなフライパンひとつで!
完熟トマトの甘味と旨味がたまらない"豚とトマトの重ね蒸し"

完熟トマトの甘味と旨味がたまらない"豚とトマトの重ね蒸し"

実は、小さなフライパンは蒸し煮、蒸し焼きが得意。ピチリ、と蓋をして加熱するだけ。狭い空間で効率よく蒸気が回るから火の通りは抜群。素材の水分をフルに利用して、栄養も逃さずに。肉や魚+野菜。栄養バランスも最高!蒸し焼きが超クイックに出来上がります。人気料理研究家の大庭英子さんに、フライパンひとつでできるメインになるおかずを習いました。

“豚とトマトの重ね蒸し”のつくり方

豚肉は旨味が豊富な肩ロースで、トマトは完熟のもので。味つけは塩、胡椒。シンプルだから素材のおいしさがストレートに味わえます。玉ねぎの甘味が美味。

材料材料 (2人分)

豚肩ロース肉1枚(厚さ1cmのもの(150g))
★ 下味用
・ 塩少々
・ 胡椒少々
玉ねぎ4枚(厚さ1cmの輪切り)
トマト小2個
オリーブオイル適量
白ワイン大さじ2
ローリエ4枚
小さじ1/3
胡椒少々
パセリ大さじ2(みじん切り)

1下ごしらえ

豚肉は4等分に切り、両面に塩、胡椒をふる。トマトはへたをくり抜き、横半分に切る。

2豚肉を焼く

フライパンにオリーブオイル少々を熱し、中火にかけて豚肉を入れ、両面を焼きつけて取り出す。

3重ね蒸しにする

フライパンをさっと洗って水気を拭き、トマト、玉ねぎ、豚肉、ローリエ、トマトと順に重ね、全体に塩、胡椒をふる。オリーブオイル大さじ2、白ワインを回しかけ、蓋をする。中火にかけ、煮立ってきたら弱火にして15~20分蒸し焼きにする。

4仕上げる

パセリをふり、さらに3分ほど蒸し焼きにする。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

※この記事は四季dancyu「春の台所。」に掲載したものです。

四季dancyu「春の台所。」
四季dancyu「春の台所。」
毎日のキッチンが、もっともっと楽しくなる本
四季dancyu 春の台所。

A4変型判(120頁)
ISBN:9784833478588
2020年03月14日発売 / 1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。