挽き肉料理の定番である麻婆豆腐も、スパイスと香味野菜をしっかりと効かせるとグッと奥行きのある味わいになります。「豚挽き肉とスパイスの組み合わせが大好き。スパイスの香りが挽き肉の旨味と脂と合わさって複雑で魅惑的なおいしさになるんです」と語るのは料理家の小堀紀代美さん。大盛りで食べても飽き足らず、もっと食べたい気持ちになる。そんなエスニックの新定番をご紹介!
中国スパイスと香味野菜のパワーで挽き肉の旨味がぐいっと引き出され、ヒリリと辛いだけじゃなく、奥行きのある味わい。挽き肉がカリッとなるくらい炒めると、エッジが立った味になる。そんな麻婆ソースには大きめに切った豆腐を取り合わせるのがベスト。豆腐をくずしながら挽き肉を食べる麻婆豆腐だ。
豚挽き肉 | 100g |
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豆腐 | 1丁(300g)(木綿、絹は好みで) |
長ねぎ | 1本分(みじん切り) |
生姜 | 15g(みじん切り) |
にんにく | 1/2片分(みじん切り) |
花椒 | 小さじ1(つぶす) |
豆板醤 | 大さじ1強 |
紹興酒 | 大さじ1 |
水 | 3/4カップ |
★ 合わせ調味料 | |
・ きび砂糖 | 小さじ1/4 |
・ 塩 | 少々 |
・ 黒胡椒 | 適量 |
・ 豆豉 | 大さじ1/2(粗みじん切り) |
・ 酒 | 大さじ1 |
・ 甜麵醬 | 大さじ1/2 |
・ 醤油 | 大さじ1/2 |
胡麻油 | 大さじ1と1/2 |
水溶き片栗粉 | 片栗粉大さじ1/2+水大さじ1/2 |
豆腐は大きめに切り、鍋に水とともにそっと入れる。塩1つまみ(分量外)を加えて中火にかけ、豆腐が温まってゆらゆら泳ぐようになるまでゆで、ザルにあげる。
挽き肉は表面の水分をキッチンペーパーで拭く。合わせ調味料の材料は混ぜ合わせる。
フライパンに胡麻油と長ねぎの半量、生姜、にんにく、花椒を入れて弱めの中火で熱し、花椒の香りが立ったら豆板醤を加えて炒める。豚肉を加えてほぐしながら強火で炒め、パラパラな状態になり、水分がとんでパチパチと音がするまでしっかりと炒める。
合わせ調味料を加えてさらに炒め、紹興酒を回し入れ、水を加えてひと煮立ちさせて火を止める。
4に豆腐をそっと加えて弱めの中火にかけ、2~3分煮込む。全体に味がなじむようにときどきフライパンを揺らしながら大きく混ぜる。
いったん火を止め、水溶き片栗粉を少しずつ加えて混ぜ、再び火にかけて1~2分煮る。残りのねぎを仕上げ用に少し残して加えて混ぜる。
器に盛り、残しておいたねぎを散らす。
「旅先で出合った味をヒントにオリジナルレシピをつくることが多い」と言う小堀さんの豚挽き肉料理は、スパイス使いが見事。といっても難しいことは抜き。どれもご飯に合う、毎日食べたいものばかり。
文:松原京子 写真:邑口京一郎
この記事は「技あり!dancyu豚肉料理」に掲載したものです。