小堀紀代美さんの魅惑の香り漂う挽き肉料理
肉汁ほとばしる"豚ねぎ塩焼き餃子"

肉汁ほとばしる"豚ねぎ塩焼き餃子"

味付けは塩と胡椒だけ。肉だねも練らずに混ぜるだけという単純な工程だからこそ、挽き肉の美味しさが際立ちます。「豚挽き肉とスパイスの組み合わせが大好き。スパイスの香りが挽き肉の旨味と脂と合わさって複雑で魅惑的なおいしさになるんです」と語るのは料理家の小堀紀代美さん。大盛りで食べても飽き足らず、もっと食べたい気持ちになる。そんなエスニックの新定番をご紹介!

“豚ねぎ塩焼き餃子”のつくり方

ひと口頬張ると肉汁がジュワッときて、いつもの餃子より肉々しい!その秘密は、餡を練らないで混ぜるだけだから。味つけは挽き肉のおいしさを引き立てる塩と胡椒のみ、香りづけに胡麻油。焼きたて熱々を酢と黒胡椒で食べるのが旨い!

材料材料 (2人分)

★ 餡
・ 豚挽き肉150g
・ 長ねぎ150g(1と1/2本分)(みじん切り)
・ 生姜小1片分(すりおろし)
・ 塩小さじ2/3弱
・ 粗挽き黒胡椒少々
・ 胡麻油大さじ1
餃子の皮12枚(大判)
胡麻油大さじ1と1/2
適量
粗挽き黒胡椒適量

1餡をつくる

挽き肉は表面の水分をキッチンペーパーで拭く。ボウルに餡の材料をすべて入れ、木ベラなどで混ぜ合わせる。

餡をつくる
餡に入れる長ねぎは、挽き肉150gに対して150g。料理名のとおり「ねぎ塩」味に仕上げる。

2包む

餃子の皮の縁に水適量をつけ、1の餡を大さじ1強ほどのせ、ひだを寄せながら包む。これを12個つくる。

3蒸し焼にする

フライパンに胡麻油大さじ1を熱し、2を並べ入れる。熱湯1/4カップを加えて蓋をし、水分がほぼなくなるまで強火で蒸し焼きにする。皮がまだ生っぽかったら少し湯を足して続行する。

4胡麻油を加え、さらに焼く

蓋を取って弱めの中火にし、胡麻油大さじ1/2を加えてフライパンを大きく回して全体に広げ、餃子の底面がカリッときつね色になるまで焼く。

5皿に盛る

焼き目を上にして器に盛り、酢と胡椒を混ぜたたれを添える。

完成

教える人

小堀紀代実 料理家

小堀紀代実 料理家

「旅先で出合った味をヒントにオリジナルレシピをつくることが多い」と言う小堀さんの豚挽き肉料理は、スパイス使いが見事。といっても難しいことは抜き。どれもご飯に合う、毎日食べたいものばかり。

文:松原京子 写真:邑口京一郎

この記事は「技あり!dancyu豚肉料理」に掲載したものです。

技あり!dancyu豚肉料理
技あり!dancyu豚肉料理
A4変型 判( 112 頁)
ISBN: 9784833479837
2021年02月17日発売 / 880円(税込)
松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。