小堀紀代美さんの魅惑の香り漂う挽き肉料理
食欲を刺激するトルコ風肉団子"スパイシーキョフテ"

食欲を刺激するトルコ風肉団子"スパイシーキョフテ"

豚挽き肉にスパイスを練り込み、刺激的な肉団子に仕上げました。ビールにぴったりのおつまみです!「豚挽き肉とスパイスの組み合わせが大好き。スパイスの香りが挽き肉の旨味と脂と合わさって複雑で魅惑的なおいしさになるんです」と語るのは料理家の小堀紀代美さん。大盛りで食べても飽き足らず、もっと食べたい気持ちになる。そんなエスニックの新定番をご紹介!

“スパイシーキョフテ”のつくり方

キョフテはトルコ語で“団子”の意味で、肉や魚をたたいて丸めたもの。焼く、揚げる、煮るなど調理法もいろいろとあって、多種多様。イスラム教徒は豚肉は食さないが、ここでは辛いソーセージをイメージして、豚挽き肉と野菜、スパイスで、軽い食べ心地のキョフテをつくる。

材料材料 (2~3人分)

★ 肉だね
・ 豚挽き肉300g
・ 玉ねぎ1/2個
・ きのこ50g(しめじ、椎茸、マッシュルームなど)
・ 赤ワイン大さじ2
・ オリーブオイル大さじ1
・ レモンの搾り汁大さじ1
・ 塩小さじ1/2強
・ 粗挽き黒胡椒小さじ1/2強
・ オレガノ大さじ1/2(ドライ)
・ パプリカパウダー小さじ2
・ カイエンペッパー小さじ1/2
・ クミンシード小さじ1/3
・ シナモンパウダー小さじ1/4(あれば)
・ パセリまたは香菜10g(あれば。みじん切り)
・ にんにく1/2片分(すりおろし)
オリーブオイル大さじ2

1下準備

挽き肉は表面の水分をキッチンペーパーで拭く。玉ねぎはみじん切りにし、きのこは石突きを取ってみじん切りにする。

2肉だねをつくる

ボウルに肉だねの材料を入れ、手でしっかりと混ぜる。冷蔵庫に30分(できれば1時間以上)おいて休ませる。

肉だねをつくる
豚挽き肉に混ぜるのはスパイス、ハーブ、玉ねぎ、きのこ、ワイン、レモンの搾り汁など。材料は多いが、混ぜるだけだから気軽。

3肉だねを丸める

2を10等分して丸める。

肉だねを丸める
たねを等分に分けるときは、ディッシャーを使うと早い。あらかじめ分けておき、あとは手で丸めればよい。

4挽き肉を炒める

フライパンにオリーブオイルを入れて強火で熱し、3を入れる。焼き色がついたら返し、弱めの中火で焼いて中まで火を通す。触ってみて、はね返るような弾力があればOK。

5皿に盛る

器に盛り、香菜(分量外)を添える。味がついているので、たれは不要。

完成

教える人

小堀紀代実 料理家

小堀紀代実 料理家

「旅先で出合った味をヒントにオリジナルレシピをつくることが多い」と言う小堀さんの豚挽き肉料理は、スパイス使いが見事。といっても難しいことは抜き。どれもご飯に合う、毎日食べたいものばかり。

文:松原京子 写真:邑口京一郎

この記事は「技あり!dancyu豚肉料理」に掲載したものです。

技あり!dancyu豚肉料理
技あり!dancyu豚肉料理
A4変型 判( 112 頁)
ISBN: 9784833479837
2021年02月17日発売 / 880円(税込)
松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。