パリッと香ばしい鶏皮と、鶏脂の旨味をまとったじゃがいもが絶品!ほっこりしたじゃがいもは、どんなスパイスも受け入れる懐の深いヤツ。スパイス料理に長けた香取薫さんに、身近なスパイスでつくるポテトおつまみを教わった。香り豊かな絶品つまみの数々に、舌も心も酔いしれる!
主役の調味料は、スパイスの香りが移った鶏皮の脂。じゃがいもは味と味のつなぎ役になるターメリックを加えてゆでるのがコツ。複雑な味の要素が口の中でひとつにまとまり、食べる手もビールも止まらない。パリパリになった鶏皮を砕いてじゃがいもと一緒に食べても美味。
じゃがいも | 300g |
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鶏皮 | 3枚 |
クミンシード | 小さじ1/2 |
A | |
・ クローブ | 5粒(ホール) |
・ にんにく | 1片 |
・ 赤唐辛子 | 1本 |
・ 塩 | 小さじ1/3 |
B | |
・ ターメリック | 小さじ1 |
・ サラダ油 | ひと垂らし |
・ 胡椒 | 少々 |
レッドペッパー | 少々 |
塩 | 少々 |
香菜 | 適量(刻む) |
フライパンに鶏皮を広げる。にんにくは半分に切ってつぶし、赤唐辛子は切り目を入れ、ほかのAとともにフライパンに入れて弱火にかける。鶏皮がパリッとし、脂が出るまで20分ほどかけて焼く。
じゃがいもは皮をむき、2cm角に切る。鍋に入れて水をひたひたに注ぎ、Bを加えて強火にかける。沸いたら弱火でやわらかくなるまでゆで、水気をきる。
1のフライパンから脂以外のものをバットに取り出す。中火にかけ、クミンシードを入れる。色づいてきたら2を加え、脂をからめる。
黒胡椒、レッドペッパー、塩をふって味をととのえる。香菜を混ぜて完成。器に盛り、鶏皮、にんにく、赤唐辛子を添える。
長年インドへ通い、現地の主婦たちから家庭料理を習得。日本人の味覚に合わせたスパイス使いが得意で、料理教室では数多のカレー好きに本場の技を伝授する。『薫るスパイスレシピ』( 山と渓谷社)など著書多数。
文:安井洋子 写真:竹之内祐幸
※この記事は「使えるdancyu じゃがいも」に掲載したものです。