かつお節とシナモンの旨味と香りがじゃがいもによく合います。冷めても美味しいので、お弁当のおかずにも最適です。ほっこりしたじゃがいもは、どんなスパイスも受け入れる懐の深いヤツ。スパイス料理に長けた香取薫さんに、身近なスパイスでつくるポテトおつまみを教わった。香り豊かな絶品つまみの数々に、舌も心も酔いしれる!
現地のアラバドゥマ(じゃがいものスパイス炒め)という炒め物をアレンジ。スリランカでもよく使うかつお節とパリパリと手で砕けるセイロンシナモンをベースにした滋味深いおいしさだ。ターメリックはじゃがいもに混ぜて少量の水で蒸すことで特有の苦みが抜け、食欲をそそる色に仕上がる。
じゃがいも | 300g |
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玉ねぎ | 1/4個 |
にんにく | 1/2片 |
ココナッツオイル | 大さじ2 |
マスタードシード | 小さじ1/2 |
A | |
・ ターメリック | 小さじ1/3 |
・ 塩 | 小さじ2/3 |
B | |
・ かつお節 | 大4枚(厚削り) |
・ セイロンスティックシナモン | 1cm(スリランカ産の上品な香りのシナモン) |
・ レッドペッパー | 小さじ1/4 |
・ パプリカパウダー | 小さじ1/4 |
じゃがいもは皮をむいて1.5cm角に切る。玉ねぎは薄切りにしてから長さを半分に切る。にんにくはみじん切りにする。
Bのかつお節とセイロンシナモンは手で細かく砕き、ほかのBと合わせておく。
鍋にじゃがいも、Aを入れてまんべんなく混ぜる。水大さじ2を加え、蓋をして弱火で蒸し煮にする。
じゃがいもがやわらかくなったら火を止めて、2を加え混ぜ、蓋をしておく。
フライパンにココナッツオイルを中火で熱し、マスタードシードをまず数粒入れ、弾けてきたら残りを加える。弾けるのが収まってきたら、玉ねぎ、にんにくを加えて3分ほど炒める。
4を加え、さっと炒めて完成。
長年インドへ通い、現地の主婦たちから家庭料理を習得。日本人の味覚に合わせたスパイス使いが得意で、料理教室では数多のカレー好きに本場の技を伝授する。『薫るスパイスレシピ』( 山と渓谷社)など著書多数。
文:安井洋子 写真:竹之内祐幸
※この記事は「使えるdancyu じゃがいも」に掲載したものです。