ウー・ウェンさん曰く、実は炒め物は時間と手間がかかる調理法とのこと。だからこそ時間に余裕があるときにつくってみて欲しい炒め物レシピをご紹介します。
炒め物は、忙しいときに便利だと思っている人がいるけれど、時間がないときほど、炒め物はやらないほうがいいの。材料を切ったり、調味料を準備したりの下ごしらえを事前にすべて終わらせないといけないし、フライパンに入れたらずっと張りついて見ていないといけないでしょう。ほかのことができなくなります。
でも、少し時間に余裕があるなら、ここで紹介している炒め物をつくってみてください。火が通りやすい厚さに切ったり、きのこなら加熱してもフニャフニャにならない種類を選ぶことも大事。強火はだめよ。じっくり、ゆっくり、水分をとばすように炒めるほうがベチャッとせずにおいしく出来上がります。
生鮭 | 3切れ |
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玉ねぎ | 小1個 |
A | |
・ 胡椒 | 少々 |
・ 酒 | 大さじ1 |
・ 片栗粉 | 小さじ1 |
胡麻油 | 大さじ1と1/2(非焙煎タイプ) |
オイスターソース | 大さじ1 |
粗塩 | ふたつまみ |
生鮭は1切れを3等分に切り、Aをからめて下味をつける。
玉ねぎは幅2~3mmの薄い輪切りにする。
フライパンに油をひき1を皮目から入れて火にかける。鮭の下半分が白くなるくらいに焼いたら裏返す。
玉ねぎを蓋をするように全体にのせる。
動かさずにしばらく焼き、玉ねぎが蒸れて蒸気が上がってきたらオイスターソースと粗塩を入れる。
フライパンを回すようにして手早くからめる。
オイスターソースのコクと旨味がからんだ鮭と玉ねぎが美味。手早く仕上げるには、玉ねぎを薄く切るのがポイント。オイスターソースを入れたら、鮭がくずれないようフライパンを揺すって全体を合わせます。
北京生まれ。1990年に来日。料理研究家としてクッキングサロンを主宰しながら、シンプルで体にやさしい中国家庭料理のレシピを雑誌や書籍、テレビなどで幅広く発信している。家庭では二人の子供をもつ母。
文:鹿野真砂美 写真:宗田育子
※この記事の内容はdancyuムック 「四季dancyu秋の台所」に掲載したものです。