薬味の清涼感と、すだちの酸味が心地よい、夏にぴったりのレシピを人気料理家の高山なおみさんに習いました。今回のテーマは焼酎に合うつまみです。
「なんでも合うのよ」
高山なおみさんに焼酎に合うつまみについて尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「どんな料理もたくましく受け止めてくれるのが、焼酎でしょ」
なんでも合うなんて言いながら、高山さんのつまみは、焼酎といい関係になっているのだ。「ご近所さんみたいな感じ」
高山さんは、焼酎のことをそんなふうにも言う。飲み飽きず、飲み疲れしないからだと。そんな気軽で気楽な焼酎を片手に、高山さんのつまみを食べながらゆっくり過ごすのは、なんだかゆる~くていい感じ。
真鯛 | 60g(刺身用) |
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帆立貝柱 | 大3~4個(刺身用) |
★ タレ | |
・ にんにく | 1片(みじん切り) |
・ 生姜 | 1片(みじん切り) |
・ ナムプラー | 大さじ4 |
・ 醤油 | 大さじ2と1/2 |
・ 赤唐辛子 | 小1本(種を取り除き、小口切り) |
・ 胡麻油 | 小さじ1 |
長ねぎ | 適量(白い部分) |
香菜 | 適量 |
すだち | 1/2個 |
すべての材料を小鍋に入れて、ひと煮立ちさせる。粗熱が取れたら保存瓶などに移し、冷蔵庫で冷やす。
長ねぎは白髪ねぎにし、軽く水にさらしてザルに上げ、香菜は1cm幅のざく切りにする。
真鯛は薄いそぎ切り、帆立は端のコリコリした部分を切り離してからそぎ切りにする。
2を器に平らに盛りつけ、香菜と白髪ねぎを散らしてタレ大さじ1を回しかける。仕上げにすだちを搾る。
レストランのシェフを経て料理家に。『明日もいち日、ぶじ日記』(新潮社)ほか、文筆家としても活躍中。「たくさんは飲めませんがお酒は大好き」と笑顔で話す高山さん。体にじんわりとしみ込む焼酎のおいしさを再認識し、暑い日にはキーンと冷やした水割りで晩酌を楽しんでいるとのこと。
文:石出和香子 写真:上山知代子
※この記事の内容はdancyu2013年9月号に掲載したものです。