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沖縄では車麩が一般的で、用途に合わせて切って使います。今回のレシピは一般的に手に入る麸を使っても、もちろんOK。麸は水で戻すよりも、味つけしただしで戻すと味わいが深くなります。卵をからめて焼けば、おいしくて、ボリュームたっぷりのご馳走に!
| 車麸 | 3枚(30g) | 
|---|---|
| A | |
| ・ 豚だし | 1カップ | 
| ・ 塩 | 2g | 
| B | |
| ・ 卵 | 2個 | 
| ・ 塩 | 0.5g | 
| サラダ油 | 適宜 | 
| にら | 適宜 | 
麸を4等分し、Aにつけて戻す。
戻ったら、少し水気を絞って、Bの卵液に浸す。
にらを食べやすい長さに切る。
フライパンにサラダ油を熱し、 2を入れ、残った卵液をかけて、全体に少し焦げ目がつくくらいまで、すべての面を焼く。途中、にらをパラパラと散らす。
残ったAを少し加え、蓋をして蒸らす。


京都・太秦で沖縄料理店を営む実方(じつかた)藤男さんと大道寺ちはるさん。
21年前に沖縄・壺屋で店を始める以前は、実方さんは執筆業、大道寺さんは校正業とまったく違う畑からの転身。根っからの料理人ではないからこそ、文献を徹底的に調べ、緻密に試作を重ねて、数々の沖縄伝統料理を復活させてきた。
写真:東谷幸一 文:里見美香
※この記事の内容はdancyu2015年9月号に掲載したものです。
 
 