踊り出したくなるほど美味しい沖縄料理
しみ込んだ出汁の旨味がたまらない!"麩イリチー"

しみ込んだ出汁の旨味がたまらない!"麩イリチー"

イリチーとは細かくした素材にだし汁を加えて炒り付けた沖縄の料理です。今回の麩イリチーは卵がしみて食べ応えがあり、メインの貫禄十分の一品です。

シンプルなのにパワーみなぎる!

沖縄では車麩が一般的で、用途に合わせて切って使います。今回のレシピは一般的に手に入る麸を使っても、もちろんOK。麸は水で戻すよりも、味つけしただしで戻すと味わいが深くなります。卵をからめて焼けば、おいしくて、ボリュームたっぷりのご馳走に!

麩イリチーのつくり方

材料材料 (2~3人分)

車麸3枚(30g)
A
・ 豚だし1カップ
・ 塩2g
B
・ 卵2個
・ 塩0.5g
サラダ油適宜
にら適宜

1麩を戻す

麸を4等分し、Aにつけて戻す。

2卵液に浸す

戻ったら、少し水気を絞って、Bの卵液に浸す。

3にらを切る

にらを食べやすい長さに切る。

4炒める

フライパンにサラダ油を熱し、 2を入れ、残った卵液をかけて、全体に少し焦げ目がつくくらいまで、すべての面を焼く。途中、にらをパラパラと散らす。

5仕上げ

残ったAを少し加え、蓋をして蒸らす。

仕上げ

店舗情報店舗情報

にんじん食堂うずまさ
  • 【住所】京都府京都市右京区太秦多藪町9
  • 【電話番号】075-864-2690
  • 【営業時間】12:00~14:30、18:00~22:00 完全予約制
  • 【定休日】水曜 木曜
  • 【アクセス】JR「太秦駅」より8分、嵐電「帷子ノ辻駅」より7分、バス停「太秦開町」より1分

教える人

内田真美 料理研究家

実方藤男、大道寺ちはる 「にんじん食堂うずまさ」料理人

京都・太秦で沖縄料理店を営む実方(じつかた)藤男さんと大道寺ちはるさん。
21年前に沖縄・壺屋で店を始める以前は、実方さんは執筆業、大道寺さんは校正業とまったく違う畑からの転身。根っからの料理人ではないからこそ、文献を徹底的に調べ、緻密に試作を重ねて、数々の沖縄伝統料理を復活させてきた。

写真:東谷幸一 文:里見美香

※この記事の内容はdancyu2015年9月号に掲載したものです。