踊り出したくなるほど美味しい沖縄料理
豚肉のだしと味噌がしみこんだ"冬瓜ンブシー"

豚肉のだしと味噌がしみこんだ"冬瓜ンブシー"

“ンブシー”とは“蒸し”を意味する沖縄料理の一技法で、水分の多い素材を加熱して仕上げる調理法を指します。今回は水分たっぷりの冬瓜を使ったレシピをご紹介します。

冬瓜は旨味を吸収しておいしくなる

冬瓜は96%が水分。消化がよく、胃が疲れたときや食欲がないときにもありがたい素材です。だしや一緒に煮る素材の味を吸収して、どんどんおいしくなります。淡白なので、豚肉のこっくりした味が加わると、がぜん存在感が増します。

冬瓜ンブシーのつくり方

材料材料 (2~3人分)

冬瓜300~400g
豚バラ肉100g
味噌大さじ2~3
砂糖適宜(好みで)
豚だし1~2カップ

1下茹でする

冬瓜は薄く皮をむいて、一口大に切る。火が通るまで20分程度下ゆでする(アクが出るので、一度ゆでこぼして、さらに20分程度下ゆでするといい)。

2バラ肉を炒める

豚肉は食べやすい大きさに切り、フライパンで軽く焦げ目がつくくらいまで炒める。肉自体に脂があるので、サラダ油などを入れる必要はない。

3煮る

豚肉、冬瓜、豚だしを鍋に入れて、30分ほど煮る。味噌と、好みで砂糖を入れて味がしみるまで煮含める。

煮る

店舗情報店舗情報

にんじん食堂うずまさ
  • 【住所】京都府京都市右京区太秦多藪町9
  • 【電話番号】075-864-2690
  • 【営業時間】12:00~14:30、18:00~22:00 完全予約制
  • 【定休日】水曜 木曜
  • 【アクセス】JR「太秦駅」より8分、嵐電「帷子ノ辻駅」より7分、バス停「太秦開町」より1分

教える人

内田真美 料理研究家

実方藤男、大道寺ちはる 「にんじん食堂うずまさ」料理人

京都・太秦で沖縄料理店を営む実方(じつかた)藤男さんと大道寺ちはるさん。
21年前に沖縄・壺屋で店を始める以前は、実方さんは執筆業、大道寺さんは校正業とまったく違う畑からの転身。根っからの料理人ではないからこそ、文献を徹底的に調べ、緻密に試作を重ねて、数々の沖縄伝統料理を復活させてきた。

写真:東谷幸一 文:里見美香

※この記事の内容はdancyu2015年9月号に掲載したものです。