スープをじっくりつくる、手軽につくる
「かんたんガスパチョ」はすりおろして、混ぜるだけ。

「かんたんガスパチョ」はすりおろして、混ぜるだけ。

「ガスパチョ」は夏を乗り切るための栄養がたっぷり含まれたスープ。きゅうりをすりおろして、トマトジュースと混ぜるだけのかんたんレシピでガスパチョをつくってみませんか。5分でできる、味わいしっかりの「かんたんガスパチョ」です。

「ガスパチョ」は、夏のつよい味方になる。

ガスパチョはスペイン人が灼熱の気候の中で、栄養分を効率的に摂るために生まれました。
夏に不足しがちなビタミンやミネラル、汗で失う塩分や疲労回復に必要なクエン酸、そして水分がたっぷり含まれています。

栄養たっぷりなガスパチョは、現代日本のビジネスパーソンの夏にも最適なスープと言えます。忙しい現代人に贈る、5分でできるガスパチョのレシピを考えてみました。糖質や炭水化物については摂り過ぎをむしろ心配したいぐらいなので、パンは入れていません。

ガスパチョ自体、それほど時間がかかる料理ではありませんが、ミキサーが必要というところにハードルを感じる方も多いのではないでしょうか。そこで簡単レシピとして、ミキサーを使わず、トマトジュースとおろし器でつくるガスパチョをご紹介しましょう。

かんたんガスパチョ
「かんたんガスパチョ」のつくり方は食材をすりおろして、混ぜるだけ。忙しい朝にもピッタリなスープ。

ミキサーがない場合、使う素材は限られてきます。完熟トマトをトマトジュースに代え、きゅうりはすりおろす、という方法でつくってみましょう。
きゅうりは皮を縞柄に剥き、緑色の部分を減らすことで、ガスパチョの色が黒っぽくなることを防ぎます。
にんにくは生のまますりおろしますが、使うのは本当に少量です。小指の先にちょっと乗るぐらいの量で大丈夫です。チューブのにんにくを使うのもひとつの手ですね。
きゅうりとにんにくの香りが合わさると、ガスパチョらしさがグッと高まります。

塩と酢のバランスは本格的なガスパチョと同じです。トマトジュースは塩分が入っているものも多いので、最後に味見をして塩の分量を決めましょう。
最後にプチトマトを飾りましょう。食感がとぼしいので、途中でプチトマトをかじると味に変化を与えてくれますよ。

有賀薫さん
有賀薫さんは、夏になると「かんたんガスパチョ」を冷蔵庫につくり置きしておくそうだ。

きゅうりにはたっぷりの水分と利尿作用のあるカリウムも含まれて、むくみ対策にぴったりです。まとめてつくっておけ馬、夏の朝に爽やかな気分で飲め定番の一杯になるはずです!

かんたんガスパチョのつくり方

材料材料 (2人分)

トマトジュース200ml
きゅうり1本
にんにく少々(すりおろし)
プチトマト2個
ひとつまみ
小さじ1
オリーブオイル大さじ1/2
材料
トマトジュースは、紙パックで市販されているもので大丈夫です。

1 きゅうりをすりおろす

きゅうりは皮を縞柄に剥いて、おろし金ですりおろす。

きゅうり
きゅうりの皮にはビタミンとミネラルが含まれています。
きゅうり
きゅうりから出る水分も大切なスープの材料。

2 ボウルで合わせる

ボウルにトマトジュース、すりおろしたきゅうり、にんにく、塩、酢、オリーブオイルを入れて混ぜる。ラップをして、冷蔵庫で1時間冷やす。

ボウルで合わせる
すりおろしたきゅうりが、スープに存在感のあるのどごしを加える。

3 仕上げる

器に冷やしたスープを注ぎ、串などに刺してプチトマトを添えれば完成!

仕上げる
器はグラスなどでOK!プチトマトに刺す串がなければ、スープに浮かべても可愛らしい見た目になりますよ。
スープ・レッスン
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ISBN: 9784833422956
2018年09月28日発売 / 1,404円(税込)

文:有賀薫 写真:キッチンミノル

有賀 薫

有賀 薫 (スープ作家)

1964年、東京都生まれ。ライター業のかたわら、家族の朝食にスープをつくり始める。2011年より始めた朝のスープづくりは、約3000日にわたって続けている。2018年には『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』(文響社)が第5回料理本大賞入賞。スープの実験イベント"スープ・ラボ"はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。著書に『365日のめざましスープ』(SBクリエイティブ)、『スープ・レッスン』(プレジデント社)がある。