
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「dancyuおやつ倶楽部」で、メンバーから寄せられた美味しいおやつをご紹介!倶楽部メンバーに「鉄板の手土産」を教えてもらいました。第5回は、歌舞伎座裏手の路地で100年以上続く、「木挽町よしや」の「どら焼き」です。
目上の方へ、お世話になった方に……と、気遣う相手にも自信を持って贈ることができる、「木挽町よしや」の「どら焼き」。
1枚の皮でひと折りしたどら焼きは、小ぶりなサイズながら、歴史はしっかり重厚。歌舞伎座の路地裏で100年以上に渡り、多くのファンに愛されてきた。
店名にもある「木挽町」とは、歌舞伎座裏の辺り一帯を指す旧町名で、江戸城大修築の際に、木挽職人(木材から材木を切り出す職人)がこの辺りに多く住んだと言われている、歴史深いエリア。
店頭には、名だたる歌舞伎役者や俳優、大企業の名前が彫られた焼印が所狭しと並び、知った名前を探すのも一興だ。
こちらは、事前のオーダーによって、オリジナルの焼印をどら焼きに入れてもらえるサービス(16,000円~)。dancyu祭でオーダーした焼印を、数年ぶりに使用してもらった。
はちみつ入りのしっとりとした皮に、甘さ控えめのみずみずしいあんこがほどよく馴染み、一個、二個と自然と手が伸びる。
歴史と味わいを兼ね備えた、まさに“鉄板の手土産”なのだ。
文:藤井存希 写真:MURAKEN