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食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「dancyuおやつ倶楽部」で、メンバーから寄せられた美味しいおやつをご紹介!俱楽部メンバーに「年末年始に食べたい美味しいおやつ」を教えてもらいました。第2回は、仙台新名物としても話題の「メゾン シーラカンス」の「シーラカンス モナカ」です。
「塩梅が素晴らしい!」という声とともに、多くの俱楽部メンバーから名の挙がった「シーラカンス モナカ」。“生きた化石”と呼ばれるシーラカンスにちなんだ名前には、“古き良き時代のお菓子を時代を越えて残していきたい”という池田一紀シェフの想いが込められている。
池田シェフは、パリの「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」で青木定治氏に師事し、帰国後、地元・仙台で3軒のパティスリーを構え、本場パリ仕込みのお菓子を伝えている実力派。2021年にスタートした新ブランドが『メゾン シーラカンス』だ。
看板を張る「シーラカンス モナカ」は、よくある餡バターを想像していただくと、思わず頬がゆるんでしまうほどの意外性。十勝産小豆を使用した餡に、ゲランド塩を強めにきかせたフランスのイズニーバターを合わせていて、これぞ甘塩っぱいの完成形ではないだろうか。
パリッと軽い皮に、滑らかな餡とバターが絶妙で、食べ進めるほどにクセになる食感だ。
甘みと塩気、食感の妙など、本場のパリを知る池田シェフだからこそ導き出せた、和と洋の融合。まさに、懐かしく感じるのに新しい、唯一無二の味わいなのだ。
文:藤井存希 写真:MURAKEN