
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「dancyuおやつ倶楽部」で、メンバーから寄せられた美味しいおやつをご紹介!第56回は、職人の最高峰である“マイスター”が作るドイツ菓子店「ausLIEBE(アウスリーベ)」の「マイスターゲベック」です。

「夢・マイスターになること」。
ドイツ菓子店「アウスリーベ」のオーナー、曽根 愛(めぐみ)さんが、小学校の作文に記した一文である。
その夢は、憧れのまま終わらなかった。高校時代からドイツ語を学び、卒業後は単身でドイツへ。現地の職業訓練校を首位で卒業し、ドイツ菓子店で腕を磨き、“職人の最高峰”ともいわれるドイツの国家資格「マイスター」の称号を獲得して帰国。国内の名店を経て2003年、「アウスリーベ」をオープンした。
そんなひたむきな職人魂と、細やかな手仕事が詰まったクッキーが「マイスターゲベック」だ。


クッキーセットは3種類。
ガナッシュサンドやラズベリージャムサンドなど多彩なクッキーが並ぶ「マイスターゲベックA」は、ドイツクッキーの豊かな楽しみを教えてくれる。個人的には、見た目からは想像できないほど軽やかな生地にジャンドゥヤをサンドした「マンデル」に、驚かされた。
対して「マイスターゲベックB」は、より素朴な印象ながら、サクッ、ほろっ、しっとりと、一枚一枚に異なる表情があり、食べ飽きることがまったくない。初めて「アウスリーベ」を訪れたなら、ぜひとも自分用に試してほしい。
また、「A」と「B」から少しずつ詰め合わせた小サイズは、ちょっとした手土産やプチギフトにも重宝する。
どれも気負いがなく、飾らない。けれど、ひと口食べれば、いい意味で裏切られる「マイスターゲベック」。そんな飾りのないおいしさにこそ、マイスターの技は息づいている。



文:藤井存希 写真:MURAKEN