有賀 薫さんの毎日食べたい乾物スープ
誰もが驚く新感覚の味わい"スルメとトマトのスープ"

誰もが驚く新感覚の味わい"スルメとトマトのスープ"

スルメのもどし汁とトマトだけなのに、まるでスープ・ド・ポワソンのような濃厚なだしとボリューム感に。もどしたスルメはじっくり煮込んだイカのように噛みごたえのある具材になります。旨味と栄養の詰まった乾物を意外な利用法で使いながらつくる、デイリーに役立つスープを有賀 薫さんに教わりました。

“スルメとトマトのスープ”のつくり方

スルメのもどし汁とトマトだけなのになんとも奥行きのある深い味わい。マヨネーズとにんにく、一味唐辛子でつくった簡単ソースを添えると、まるでスープ・ド・ポワソンのルイユソース! スープを味わった後に加えるとあら不思議。炙ったスルメにマヨネーズをつけているみたい!

材料材料 (2人分)

スルメ20g
トマト2個(完熟、またはトマト缶1/2缶)
にんにく1片
オリーブオイル大さじ1
適量
★ 簡単ルイユソース
・ マヨネーズ大さじ1
・ にんにく少々(すりおろし)
・ 一味唐辛子、またはカイエンペッパー適量

1下ごしらえ

スルメははさみで小さく切りながらボウルに入れ、水500mlを加えて2時間ほどもどしておく。にんにくはつぶし、トマトは一口大のざく切りにする。

下ごしらえ

2煮詰める

鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火でじわじわ加熱する。香りが立ったら、トマトを加えて混ぜながら、4~5分ほどしっかりと煮詰める。

煮詰める

3ルイユソースをつくる

マヨネーズとすりおろしたにんにくを混ぜ、食べるときに皿に添えて一味唐辛子またはカイエンペッパーをふる。

4仕上げ

スルメともどし汁、塩小さじ1/2を加えて煮る。10分ほどたったら味をみて、足りなければ塩で味をととのえる。器に盛り、ソースと好みでパンを添えても。

仕上げ
完成

教える人

有賀 薫 料理研究家

有賀 薫 料理研究家

2011年より毎日SNSでスープのある生活を発信。スープから始まるライフスタイルを提案している。実験イベント“スープ・ラボ”はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。2020年『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス)が第7回料理レシピ本大賞料理部門入賞。最新刊は『スープ・レッスン2』(プレジデント社)。

※この記事の内容は、『技あり!dancyuスープ』に掲載したものです。

技あり!dancyuスープ
技あり!dancyuスープ
A4変型判(112頁)
2020年12月18日発売 / 880円(税込)

文:神吉佳奈子 撮影:鈴木泰介

神吉 佳奈子

神吉 佳奈子 (編集者)

1969年、酒どころ広島で生まれる。出版社を渡り歩き、家庭菜園雑誌や食雑誌、料理本の編集に携わる。2018年5月まで、100人の高校生と名人をつなぐ「聞き書き甲子園」の事務局に所属。食と農の手仕事を伝えるべく、フィールドワークを続けている。