鮨職人の佐藤博之さんと、大ヒット商品「バーミキュラ」を開発した土方邦裕さん。業種は異なるが、「伝統技術を重んじ、最高のレベルを追求して徹底的にこだわり抜く」という姿勢は同じ。
醸造家の夢と情熱、信念の結晶として生まれた「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」を手に語ってもらった。
「はっこく」は、東京の一等地・銀座に店を構え、多くの鮨通からも愛される名店だ。なんと言っても特徴的なのは、コースにつまみは一切なく、握りのみ25貫が提供されること。ほかにはない独自のスタイルを貫くこの店で最初に出されるのが、看板とも言われる名物の“突先”だ。一本のマグロからわずかしか取れないという頭の付け根部分と赤酢のシャリの海苔巻きである。突先とは、よく動く場所だから筋が多いが、旨味や香りが凝縮された部位と言われている。そんな突先への想いを大将の佐藤博之さんは語ってくれた。
「マグロを極めたいと思いながら鮨を握り続けてきた自分にとって、突先は自分が表現したいことが詰まっている部位です。だからこそ名刺代わりとして最初に出したい。何より、最初のお腹が空いているときに、一番おいしいものを食べていただきたいんです」
そんな佐藤さんの鮨にぴたりと合うのが、醸造家の飽くなき挑戦から誕生したマスターズドリームだ。選んだ理由を聞いてみると「うまみと苦味のバランスがとれているので、自分が出す個性の強いシャリと調和すると思ったんです。初めて自分の鮨に合うビールに出会えた気がしましたね」と語ってくれた。
佐藤さんと親交の深い、愛知ドビー代表取締役社長の土方邦裕さんも、彼の言葉に耳を傾けながら「私が『はっこく』を訪れるときは、必ずマスターズドリームを頼みます。突先との組み合わせは、何度味わっても飽きないですね」と、その相性を絶賛する。
鮨職人と経営者。一見、接点がないように思える二人だが、佐藤さんが愛知ドビーの代表作であるバーミキュラライスポットでシャリを炊き始めたことをきっかけに交流は始まった。
「銀座の名店でバーミキュラを使っていただけていることが、本当にうれしい」と、土方さんは笑顔を見せる。バーミキュラは「世界最高のレベルに達するまで世に出さない」と開発に長い時間をかけた製品。ものづくりに携わる人間の夢が詰まった、日本が誇る調理器具である。最後、土方さんはこう語った。
「マスターズドリームは“心が震えるほどにうまいビールをつくる”という醸造家の夢と情熱と信念の結晶として生まれたビールだと聞いたとき、何か自分のものづくりの価値観に似たものを感じました。そんな理由もあって、佐藤さんの“突先”を食べるときに、必ず飲みたくなるんです」
一流の二人が紡ぐ深遠なる時間には、マスターズドリームがよく似合う。
最高を目指して試行錯誤の連続。2人の匠が共感した初見の一手
土方さんと佐藤さんに共通する、一流の“経営哲学”やものづくりへの“想い”を深堀り!
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※紹介しているお店のデータは2023年3月末時点のものです。予告なく変更する場合もありますので、お出かけ前にご確認ください。
文:藤川華名 撮影:大谷次郎