dancyu本誌から
dancyu10月号「きちんと美味しい 炒めもの」絶賛発売中!

dancyu10月号「きちんと美味しい 炒めもの」絶賛発売中!

最新のdancyu10月号では、今すぐ、誰にでも挑戦できる、達人たちのすばらしい教えをかつてないほどたっぷり、念入りにご紹介しています。日々の炒めものは、信じられないくらい美味しくつくれる可能性を秘めています。「まあ、こんなものだろう」という思い込みは、今すぐ捨てて!新しい炒めものの世界で、旬の素材をたっぷりおいしく食べてください。

食卓が豊かになる炒めもの

表紙
P16+17
P34
P65
dancyu2022年10月号
学生時代、初めての一人暮らしで用意した調理道具は、包丁、まな板、ザル、鍋、フライパン。半畳もないくらいの小さなキッチンでは、これだけあれば十分(というよりこれ以上の道具を置くスペースがありませんでした)。これでパスタやハンバーグ、炒めもの、煮物、ジャムなどいろいろつくりました。とはいえ、いつ食べるかわからない学生の一人暮らしゆえ、家にあるのは長持ちする食材ばかり。結果、炒めものが多くなります。

なかでもよくつくったのは、玉ねぎとコンビーフと卵の炒めもの。味つけはコンビーフの塩味を生かしつつ、塩少々、胡椒たっぷり、香りづけ程度の醤油を垂らして出来上がり。これだけで白飯のおかずや酒のつまみになるし、あるいはゆでたパスタに和えればちょっとした一皿に。

だから、調理道具の中でもフライパンが最も欠かせないものでした。炒めもの以外にも、卵を落とし入れて、その上に食パンをのせて焼いたり、小麦粉とせん切りキャベツと卵だけの“なんちゃってお好み焼き”をつくったり。時にはフライパンごとテーブルに持ってきて、そのまま食べたり(一人暮らしの若者ならではの雑な食べ方……)。

ちなみに、食欲旺盛な学生時代の僕は、町中華や食堂でも肉野菜炒めと炒飯と餃子を一度に頼んだりしていましたし、炒めものが“栄養源”であったかもしれません。

dancyu編集長 植野広生
dancyu2022年10月号
dancyu2022年10月号
特集:きちんと美味しい 炒めもの
A4変型判(132頁)
2022年9月6日発売/900円(税込)

写真:島袋常貴