カメラマンが、いつかまた食べたい料理
ステーキ、カツカレー、生ビール|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

ステーキ、カツカレー、生ビール|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

カメラマンの赤澤昂宥さん。今、食べに行きたい、会いに行きたい料理はなんですか?と聞くと……。

赤澤昂宥さんが食べに行きたいのは――。

アメリカ・ワイオミング「Y-6 RANCH」のステーキ

アメリカ・ワイオミング「Y-6 RANCH」のステーキ
アメリカ・ワイオミング「Y-6 RANCH」のステーキ
アメリカ・ワイオミング「Y-6 RANCH」のステーキ
アメリカ・ワイオミング「Y-6 RANCH」のステーキ
アメリカ・ワイオミング「Y-6 RANCH」のステーキ
まず思い出したのは「Y-6 RANCH」。以前ワイオミング州のララミー郡にある「Y-6 RANCH」に訪れる機会があり、そこで昼食に頂いステーキが忘れられません。 その日は、農場での仕事を見学に行ったのですが、農場主のペッシュさんに「彼に全てを聞いてくれ」とアテンドを任されたのが、当時中学一年生の孫のジョンくんでした。彼が一日、農場内の施設を説明してくれて、様々な仕事を見せてくれました。家族経営の農場で、日々その仕事を間近に見ているせいか、細かい所までしっかりと把握していて、丁寧にそれぞれを説明してくれました。全長が10m以上はある大型トラックを150cm位の少年が運転して、牛たちに飼料を配っている姿を見た時は、流石に驚きました。そして、その日の僕的なハイライトは、昼食のBBQ。ジョンくんが、農場主のお爺ちゃんに教えてもらった秘伝のタレに前日から着け込んだ牛肉を彼一人で焼いてくれました。十キロ分はあろうかと思われる牛肉を次々と手際よく、火入れの具合を確認しながらミディアムで仕上げてくれました。僕はとても肉料理、特にステーキが好きで、今までたくさん美味しいお肉を頂いてきましたが、このとき食べたジョンくんのステーキは本当に過去最高に美味かった!肉を焼いている間、近くで彼のことを見守っていたペッシュさんが、ジョンくんに「美味しく焼けてるね」と言うと「頑張ったよ」と嬉しそうに返していました。デザートにはホームメイドのレモンケーキ。とても幸せな気持ちになりました。食後、彼に将来の夢は何になりたいの? と尋ねると、お爺ちゃんのような農場主になりたい、と少し照れながら答えてくれました。暖かく迎えてくれた農場の家族に、そして、現在高校生になっているはずのジョンくんにまたぜひ会いに行きたいです。

鳥取・鳥取「ベニ屋」のカツカレー

鳥取・鳥取「ベニ屋」のカツカレー
鳥取・鳥取「ベニ屋」のカツカレー
鳥取・鳥取「ベニ屋」
鳥取・鳥取「ベニ屋」
鳥取・鳥取「ベニ屋」のカツカレー
もう40回以上は行っている「ベニ屋」。僕の実家の近くにある喫茶店で、小学生の時に初めてカツカレーを食べた時の感激は今も記憶に残っています。今では、帰省の際には必ず行きます。一度の帰省で2回は行っているでしょう。 カレールーの消費量が全国一といわれている鳥取県で、何十年もこの場所にお店を続けてきている理由は、ここ以外、他のどこでも食べることが出来ない味を提供し続けているからです。カレー、カツカレー、チキンカレー、コロッケカレーとメニューは色々ありますが、僕は迷うことなくカツカレー(大)をお願いします。そして、デザートはネーミングも引っかかるインドミルク。これはチョコレートと練乳で味付けされた、かき氷です。こちらもなかなか。まだまだ気軽に帰省は叶いませんが、落ち着いたら食べに行きたいと思います。ここ数年は仕事で鳥取に訪れることもしばしで、ご一緒した方々にも食べてもらうのが楽しみの一つです。

東京・銀座「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」の生ビール

ビヤホールライオン 銀座七丁目店
ビヤホールライオン 銀座七丁目店
ビヤホールライオン 銀座七丁目店
ビヤホールライオン 銀座七丁目店
最後は、「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」。お酒は強くないですが、好きです。今年の初めに行ったときに、井上克己さんに入れてもらった生ビールには感動しました。ビールはいつ飲んでも美味しいと感じる僕ですが、このビールはぶっ飛ぶほど美味かった。ライオンの伝統である一度注ぎで、小サイズのグラスに入った琥珀色のビールの美しさもさることながら、温度、泡のきめの細かさ、コク、キレ、そして味、完璧でした。歴史のある荘厳な建築のビアホールで飲むビールは、渋いバーやガード下の居酒屋に負けない情緒があると思います。現在は臨時休業とのことですが、お店が再開したら必ず行きたいと思っています。

写真・文:赤澤昂宥