カメラマンが、いつかまた食べたい料理
白旨中華そば、鶏の素揚げ、もつ煮込み |カメラマンが、いつかまた食べたい料理

白旨中華そば、鶏の素揚げ、もつ煮込み |カメラマンが、いつかまた食べたい料理

カメラマンの伊藤徹也さん。今、食べに行きたい、会いに行きたい料理はなんですか?と聞くと……。

伊藤徹也さんが食べに行きたいのは――。

東京・矢口渡「中華sobaいそべ」の白旨中華そば

東京・矢口渡「中華sobaいそべ」の白旨中華そば
東京・矢口渡「中華sobaいそべ」の白旨中華そば
長女の同級生のご両親が、先代から受け継いだ町の中華屋さんがある時お店を取り壊し、新しく建て替えられました。その建て替えの間、ご主人は「八雲」で一からラーメンの修行をなさって、現在のお店をオープンしました。以前は餃子とビール、〆にもやしそばというのが僕の定番でしたが、今は白旨中華そば。ここのワンタンはもちろん絶品で、腹ペコすぎる時は白旨にこにこワンタン麺なのですが、普段は味わい深いキラキラ光るスープと低加水のプツっと切れる麺だけで大満足なのです。二日酔いでお邪魔するということも多分にありますが、白旨中華そば「具抜き」、もしくは「具別盛り」とオーダーしたりします。 スープを一口飲んではため息をつき、麺をすすってはまたスープをゴクりと。 別盛りの時はまず何も乗せない状態で半分くらい食べ、具をちょいとスープに浸して食べたりします。

東京・蒲田「うえ山」の鶏の素揚げ

東京・蒲田「うえ山」の鶏の素揚げ
東京・蒲田「うえ山」の鶏の素揚げ
初めてお邪魔したのは、外の緑のテントに以前のお店の名前がうっすらと残る移転前のお店。ご主人と女将が切り盛りするこじんまりしたお店でした。しかし、ご主人が病気で亡くなってしまい、店は女将と娘さん二人体制に。そして建物の老朽化とともに今のお店に移転。現在は昔の面影など全くないモダンな空間で営業をしていますが、女将さんと娘さんの笑顔は変わらぬまま。カウンターに座って特等席で二人の仕事振りを眺めながら酒を呑むのが至福の時であります。まずは大皿の中からお通しを3点選ぶ。まずこれが楽しい。二人で行けば6皿違うものをつまめる。砂肝と早いものがちのネック(首)をオーダーし最後にセット(モモとムネ)の素揚げを。その頃にはビール、コダマサワー、ワインでもうかなり出来上がっている。〆は食べた骨で取るスープ。これがホント沁みる。

東京・大鳥居「串焼き処 政次郎」のもつ煮込み

東京・大鳥居「串焼き処 政次郎」のもつ煮込み
東京・大鳥居「串焼き処 政次郎」のもつ煮込み
出張が多い僕にとって、羽田空港に近い大鳥居駅は必ず通る場所。荷物が少ない時は途中下車しお店で、荷物が多い時は車で立ち寄り持ち帰りを。ここの愛して止まない一品はもつ煮込み。僕の中では現在のところナンバーワンもつ煮込みの店。いつも汁まで完飲!ある時はお代りしすぎてお店のモツが無くなったことも。教えたくないけどホント最高な一品です。

写真・文:伊藤徹也