酢飯との相性がよく、赤身・中トロの色合いが美しく寿司屋が好んで使うインドマグロ(ミナミマグロ)。コロナ禍で飲食店向けの出荷が激減し、豊洲市場の冷凍庫内で行き場を失ったインドマグロを食べて応援!美味しくフードロス削減!
1970年代、マイナス60度の冷凍庫を搭載した漁船が開発され、漁場が南半球に広がったインドマグロ(学名はミナミマグロ)。とろける脂の質と酸味が少ない赤身が酢飯に合い、さらに、上質な冷凍インドマグロは赤身部位から中トロ部位までの色のグラデーションが濃く、寿司にした時の見栄えも良いので、寿司屋では特に人気の素材だ。
卸売市場の冷凍庫は一杯になりつつある。水揚げする漁港の冷凍庫も一杯。遠洋漁業の漁船の冷凍庫の中で、水揚げを待つ状態にまで、在庫が積み上がる状態だ。緊急事態宣言が解除されても、以前のような日本に戻るには、長い時間が掛かるのは間違いなく、何とか食べて応援したいものだ。
それぞれの部位のサクなので、何度かに分けて食べても良いが、家庭用冷蔵庫の冷凍庫は温度が高いので、到着から1週間が美味しく食べられる目安だ。解凍の方法は、同梱する手順書のとおり。
一押しは寿司!酸味がある本鮪の赤身とは違う、食べやすい赤身と上質な脂は握りでもチラシでも楽しめる。もちろん、漬けでも良いし、そのまま刺身で食べてもうまい。大トロは炙って山葵たっぷりも一押し!スジの多い部分はスプーンですき身にして、ねぎトロ巻きにすれば絶品!ご自宅用にも、身内への贈り物にもオススメだ。
文:川口若菜