カメラマンが、いつかまた食べたい料理
モーニングセット、バラ焼き、ソースカツ丼|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

モーニングセット、バラ焼き、ソースカツ丼|カメラマンが、いつかまた食べたい料理

カメラマンの小林キユウさん。今、食べに行きたい、会いに行きたい料理はなんですか?と聞くと……。

小林キユウさんが食べに行きたいのは――。

京都「イノダコーヒ」のモーニングセット

京都「イノダコーヒ」のモーニングセット
京都の朝はやっぱり「イノダコーヒ」から始めたい。なるべく本店に歩ける距離のホテルに泊まることが多いけれど、歩けない場合はいつも以上に早起きして地下鉄に乗って出かける。写真は数年前の年末に撮ったもの。午前8時ごろに本店に着くとすでに長い列。時間がかかりそうなので歩いてすぐの三条店に行った時のもの。バタートーストに生ハム、野菜サラダ、卵サラダ、生クリーム、ジャムが付く(三条店オリジナルセット)。その日の気分でトーストには生クリームを塗ったり、卵サンド風に卵サラダを塗って、生ハムをのせたりもする。コーヒーは定番の「アラビアの真珠」をセレクトします。

青森・十和田のバラ焼き

青森・十和田のバラ焼き
とある撮影で予備知識もないまま訪れた十和田市。地元の人に聞くと、名物のバラ焼きは市民のソウルフードだという。市内で同メニューを食べられる店は約80軒もあるらしいです。玉ねぎと牛バラ肉が甘辛いタレで炒められ、熱いステーキ皿に載せられてきた時は興奮しました。白いご飯がもう止まりませんでした。聞くと過去にはB-1グランプリでグランプリにも輝いたことがあるそうです。市内のお土産屋さんには、バラ焼きの専用タレも売っていたので買って帰りました。自宅でも作って何度かあの味を懐かしみました。

福島・猪苗代のソースカツ丼

福島・猪苗代のソースカツ丼
図書館施設の撮影で訪れた福島県・猪苗代町。JR猪苗代駅前でランチを食べようと偶然入ったのが食堂「市松」。聞くと、ソースカツ丼が名物だということで注文。ソースカツ丼と言えば、長野や福井県が有名だが、ここ福島県でも同町や会津若松市周辺の名物だという。ここの特徴は、衣は薄めでカツはしっかりした食感の厚めの肉。したたるほどのソースに浸けられている。ソースは甘めでご飯が進む。初めての土地で初めて食べる味。旅の記憶は、舌の記憶として刻まれた。食堂の窓から外を見ると、5月上旬だというのに小雪が舞っていたことを思い出す。

写真・文:小林キユウ