dancyu祭2022
【羊香味坊】羊好きに捧ぐ!ピリっと甘辛が旨い"香味ラム肉のパオ"

【羊香味坊】羊好きに捧ぐ!ピリっと甘辛が旨い"香味ラム肉のパオ"

4月23日(土)、24日(日)開催。dancyu祭2022@西新宿へ行こう!入場無料。

東京・御徒町にある「羊香味坊(ヤンシャンアジボウ)」は、神田にある「味坊」の姉妹店。今回は、店の看板メニューであるラム肉のクミン焼きや、食べごたえ抜群のパオに包んだ“香味ラムのパオ”など羊を満喫できるメニューを提供。会場のビールやワインと合わせて楽しんでください!

祭メニューは酒を呼ぶ羊つまみ!

香味ラム肉のパオ
香味ラム肉のパオ
歯ごたえのある香ばしい“パオ”に、じっくり煮込んだ甘目のラム肉をサンド。噛み締めるごとに広がる豊潤な旨味と香り、そして刻まれた青唐辛子の辛味がアクセントとなり、後を引く味わいに(辛いのが苦手な方には、ピーマントッピングに変更可)。500円。
ラム肉のクミン焼き
ラム肉のクミン焼き
ラム肉とクミンの相性の良さが実感できる、ビールのともにうってつけの一品です。羊特有の旨味と、火がしっかり通りつつもシャキッとした食感を残した玉ねぎに、箸がぐんぐん進むこと間違いなし!1,000円。
オーナーの梁宝璋さん
オーナーの梁宝璋さん(右)。梁さんの出身地である東北地方らしい漬物などもメニューに取り入れている。「味坊」の自社農園では、野菜づくりにも力を注いでいる。
外観
「羊香味坊」の近くには、系列店である中国東北地方の郷土鍋が楽しめる「味坊鉄鍋荘」と、中国東北地方の郷土料理をつまみながら白酒(パイチュー)などの酒が飲める「老酒舗」もある。

中国本場の味をすべて中国出身の料理人がつくる「味坊」グループ。神田の「味坊」から始まり、現在七つある店の一つが、東京・御徒町にある「羊香味坊」だ。店名通り、店内に羊が香る羊専門店である。

「羊は、自分が生まれた中国の黒龍江省(東北地方)でよく食べられている食材です。豚肉料理はすべて羊で代替できると言われているんですよ」
と話すのはオーナーの梁宝璋(リョウホウショウ)さん。

スペアリブ
1階にある焼き場の炭火で、しっかりと焼かれたスペアリブ(右)、もも肉(左、ともにフルサイズ)各2,200円。きのこの醤や、落花生と唐辛子の醤、発酵唐辛子の醤(各55円)などをつけて味変も楽しみたい。

なるほど、水餃子に焼き餃子、小籠包も串焼きもつくねも、すべて羊肉。なかでも焼き物が充実し、肩肉やレバー、ランプやネック、スペアリブなど何種類もの部位があり、炭火で香ばしく焼かれて出てくる。

ある日、メインにオーダーしたのはスペアリブともも肉の炭火焼き。香ばしく出てきたそれを手でガシッとつかむ。豪快に口にし、歯に食い込む肉をしっかりと感じながら、羊の甘い脂と小皿の薬味醤のエキゾチックな香りを堪能する。次の一本を手にする前に、ガラスコップで飲むナチュラルワインをゴクリ。始まってしまったこのループは、もう止められない。

ナチュラルワイン
ナチュラルワインが多く、ボトル2,000~3,000円台が中心。

「味坊」グループの特徴でもある、冷蔵庫に並んだワインを好きに選べるスタイルも健在で、次の一本をひょいと自分で取る。こんな調子で進むこの店での時間は、楽しいに決まっているのである。

店舗情報店舗情報

羊香味坊
  • 【住所】東京都台東区上野3‐12‐6
  • 【電話番号】03‐6803‐0168
  • 【営業時間】11:30~22:30(L.O.)土曜は13:00~ 日祝は13:00~21:30(L.O.)
  • 【定休日】無休
  • 【アクセス】JR「御徒町駅」より5分

イベント情報

dancyu祭2022

開催日時
2022年4月23日(土)・24日(日) 10:00~18:00(予定) (飲食のL.O.は17:30)
場所
東京都新宿区西新宿2‐6‐1 新宿住友ビル 三角広場 GoogleMap
※新型コロナウイルス感染防止の対策を施して開催します。感染拡大状況次第で人数・時間制限などを実施する可能性もあります。
イベント詳細
イベント詳細はコチラ

文:浅妻千映子 撮影:鈴木泰介・伊藤菜々子

※当日は内容や盛り付けが変更になる場合もあります。

浅妻 千映子

浅妻 千映子 (食ライター)

大学卒業後、3年間のゼネコン勤務ののち、ライターに。雑誌やweb等で活躍。料理研究家としてレシピ開発も。著書に『江戸前握り』『パティシエ世界一』(光文社新書)など、レシピ本に『浅妻千映子キッチン』(ぴあ)、『ほめられレシピ』(主婦と生活社)がある。『東京最高のレストラン』(ぴあ)の審査員。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。