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【バターとたらこと昆布茶、だけ!】重信初江さんのパパッとランチ、ミルキーなバター香るたらこスパゲッティ

【バターとたらこと昆布茶、だけ!】重信初江さんのパパッとランチ、ミルキーなバター香るたらこスパゲッティ

ゆでたパスタを、お皿の中でぐるぐる、で完成!シンプルゆえに、バター×たらこの魅力がダイレクトに味わえる大満足のパスタを、料理研究家の重信初江さんに教わりました。あなたのランチの常連になること、請け合いです。

30年つくり続けるのは「簡単だから」だけじゃない。

「忙しい時でも、チャチャっとつくれるからいいんです」と、重信初江さんが30年近くつくり続ける偏愛バター料理が、たらこスパゲッティです。

つくり方は実にシンプル。パスタ皿にあらかじめ具材を入れておき、そこに茹で上がったパスタを移して手早く混ぜる。それだけ!フライパンも使わなければ、具材それぞれに塩気があるので味付けも不要なのです。

「だから、レシピって言えるほどのものでもないんですけど(笑)。ひとつポイントがあるとしたら、粉末の昆布茶をちょっとだけ入れることかな。昆布の旨味がいいまとめ役になってくれます」(重信さん)

バターのミルキーな風味と魚卵の味が絶妙に絡み合って、あっという間に平らげてしまう。簡単でいて、何度食べても飽きのこない美味しさです。

“たらこスパゲティ”のつくり方

材料材料 (1人分)

リングイネ80g(乾麺(*))
バター15g(加塩)
たらこ30g (1cm幅に切る)
昆布茶小さじ1/3(顆粒)

*麺はリングイネなどの平麺か、少し太めのパスタがお薦め。具材との絡みがいい。

1器に具材を入れる

パスタ皿にたらこ、バター、昆布茶をあらかじめ入れておく。たらこは皮をつけたままのほうが、仕上げに混ぜるときに粒が下に溜まりにくい。

器に具材を入れる

2パスタをゆでる

鍋に湯を沸かして塩適量(分量外)を加え、袋の表示時間より1分短くパスタをゆでる。

パスタをゆでる

3器の中で和える

ゆで上がったら汁気を切ったパスタを1に入れ、パスタの茹で汁を大さじ1~2を加えて、たらことバターが全体に馴染むように手早く混ぜる。

器の中で和える
完成
麺とゆで汁の余熱だけで溶けたバターは、ミルクをしっかり感じるフレッシュな風味に。たらこは塊のままの部分や半生のところがあったりと、味わいや食感の変化があって楽しい。アレンジでひきわり納豆や刺身用のいかを足すのもいいけれど、「やっぱり私はたらこだけで他には何も加えない、この超シンプルな潔さが好きなんです」(重信さん)。

dancyu2025秋号の特集は、「バターとチーズ」。重信さんは「井戸バター会議」に登壇、必見のバター料理を披露しています!

dancyu2025年秋号
dancyu2025年秋号
A4変型判(160頁)
2025年9月5日発売/1,500円(税込)

教える人

重信初江 料理研究家

服部栄養専門学校調理科卒業後、料理研究家の助手などを経て独立。シンプルで実直に美味しいレシピに定評がある。『食べきり 漬けもの』『はじめてなのに現地味 おうち韓食』など著書多数。

文:宮内 健 写真:工藤睦子

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