
ご存知ですか?チキンキエフ。バターの塊を鶏むね肉に包み、油で揚げる…という恐ろしくも魅力あふれるこの料理。dancyu2025年秋号で取材し、カメラマンもライターも編集も、みんなが虜になりました。バターを愛する料理研究家・坂田阿希子さん直伝のレシピをご紹介します。
鶏胸肉 | 2枚 |
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バター | 50g(食塩不使用) |
A | |
├ レモン汁 | 小さじ1 |
├ レモンの皮 | 小さじ1(すりおろす) |
├ パセリ | 大さじ1(みじん切り) |
└ にんにく | 1/2片(すりおろす) |
溶き卵 | 1個分 |
小麦粉 | 適量 |
パン粉 | 適量(細目) |
塩 | 適量 |
胡椒 | 適量 |
米油 | 適量 |
ラード | 適量(*) |
サラダ菜 | 適量 |
レモン | 2切れ(くし形切り) |
*揚げ油となる米油とラードは1:1~1:2の割合でブレンドする。ラードを加えることで温度が下がりにくく、衣の風味や香ばしさが増す。油の量は、鍋に入れた肉がほぼ隠れるぐらいが目安。
バターを室温で柔らかくし、Aを加えてよく混ぜる。2等分にしてそれぞれラップの上に置き、長さ3cmほどの塊になるように成形して包み、冷凍庫で冷やし固める。
鶏むね肉一番薄い部分を基準に、全体が同じぐらいの厚みになるよう、肉の厚い部分に包丁を入れていく。最初の形から2倍ぐらいの大きさに仕上げるようなイメージで。
両面にしっかりと塩と胡椒をふり、巻いたときに内側になるほうにレモンの皮少々(分量外)をすりおろしてかける。
3を縦長に置き、中心に1を置く。バターを巻き込むようにして包んだら、合わせた上下の端をつま楊枝で留める。ロールした両側も肉で蓋をするように折り畳み、つま楊枝で留める。揚げているときにバターが漏れにくくなるようにしっかりと!
4に小麦粉を全体につけ、溶き卵をまとわせる。これを2回繰り返してから、パン粉をしっかりとつける。小麦粉と溶き卵を2重にまとわせることで、揚げ油の中で肉が開きにくくなる。
170℃の油にゆっくりと入れ、さわらずに5分揚げる。こんがりと色づいたら鍋から上げて1分ほど休ませる。鍋に戻して再び1分揚げて鍋から上げる。つま楊枝を外し皿に盛り、付け合わせのサラダ菜とレモンを添えて完成!
フランス菓子店やフランス料理店での経験を重ねたのち、料理研究家として独立。2019年に東京・代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープンし、オーナーシェフとして厨房で腕をふるう。同店で開催する料理教室も人気。『温かいからおいしいお菓子』『おやつ教本』などお菓子部門の著書も多数。