
台湾でポピュラーな調味料・沙茶醤を味つけに使った、炒めご飯。ボリュームを出したければ、牛肉やラム肉の細切りを入れても。ご飯との相性が抜群の台湾の家庭料理、家常菜(ジャーチャンツァイ)を台湾料理に詳しい料理研究家の沼口ゆきさんに教えてもらいました。
干し魚、干し海老、にんにく、生姜、玉ねぎ、胡麻、香辛料などでつくられた調味料。餃子、炒め物、鍋のたれなどさまざまな料理に使う。いつものチャーハンや和え麺に少量入れるだけで、台湾味になる。
卵 | 2個 |
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ご飯 | 茶碗山盛り2杯分(ややかために炊く。温かいもの) |
米油 | 大さじ1と1/2(またはサラダ油) |
小ねぎ | 2~3本分(小口切り) |
塩 | 少々 |
沙茶醤 | 大さじ2と1/2 |
醤油 | 大さじ1/2 |
卵は割りほぐす。
炒め鍋に油を入れて強火で熱し、卵を流し入れ、木ベラで大きく混ぜ、半熟状態のうちにご飯を加え、木ベラでご飯を押しつけながら卵をほぐすように手早く炒め合わせる。
塩、沙茶醤、ねぎを加えてさっと炒め、仕上げに鍋肌から醤油を加える。
ル・コルドン・ブルー東京校、リッツ・エスコフィエ・パリ料理学校等で料理と製菓を学び、料理研究家・有元葉子氏に約8年師事した後、独立。台湾料理のおいしさに魅了されて留学したのをきっかけに、飲食店のアドバイザーなどを現地でスタートさせ、東京と台湾・新竹で料理の仕事に携わっている。著書に『台湾調味料 いただきます手帖』(誠文堂新光社)、『初めてなのに現地味 おうち台湾菜』(主婦の友社)などがある。
この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。
文:松原京子 写真:木村 拓