
長ねぎの根元から葉先まで余さず使いきる一品です。炒め煮にすることでねぎの甘味が引き出され、たっぷり食べられます。多めにつくれば、お弁当やおつまみにもさっと使えて便利。簡単につくれる薬膳レシピを料理家の齋藤菜々子さんに教えてもらいました。
生薬として使われるのは白い部分ですが、青い部分も臭み取りや具材として使います。体を温める「温熱性」の食材で冬が旬ですが、気(生命維持のために必要なエネルギー)の巡りを促すので、活動的になる春にもお薦め。
長ねぎ | 2本(240g) |
---|---|
ちくわ | 2本 |
芽ひじき | 8g |
胡麻油 | 大さじ1 |
A | |
・ 水 | 50ml |
・ 酒 | 小さじ2 |
・ みりん | 小さじ2 |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
ねぎは白い部分と青い部分に切り分け、白い部分は幅5mmの斜め切り、青い部分は斜め薄切りにする。ちくわは縦半分に切り、幅5mmの斜め切りにする。芽ひじきはたっぷりの水で袋の表示通りに戻し、ザルにあげて水気をきる。
フライパンに油を中火で熱し、ねぎとちくわを炒める。ねぎがしんなりしたら芽ひじき、Aを加え、ときどき混ぜながら汁気が少なくなるまで炒め煮にする(冷蔵室で3日保存可能)。
「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、雑誌、書籍、ウェブなどを中心に、身近な食材を使った家庭で実践しやすい薬膳を提案。『基本調味料で作る体にいいサラダ』(主婦と生活社)、『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)など多数
この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:安彦幸枝