きじまりゅうたさん&吉田愛さんのおつまみレシピ
【飽きのこない黄金コンビ】名にごり酒「生酛のどぶ」には「根菜の胡麻生姜きんぴら」が驚くほど合います

【飽きのこない黄金コンビ】名にごり酒「生酛のどぶ」には「根菜の胡麻生姜きんぴら」が驚くほど合います

料理家の先輩きじまりゅうたさんと、後輩吉田愛さん。同じお題で、それぞれが自慢のつまみをつくってもらいました!14品目は吉田さんの「根菜の胡麻生姜きんぴら」。ご飯のような旨味を持つにごり酒といっしょにどうぞ。

お題その6「ラブ酒×ラブつまみ。」

【吉田】濁り酒なのに甘ったるくなく、コクとキレがある「生酛のどぶ」。温めると炊きたてのご飯のような味わいになります。ならば、ご飯に合うおかずがいいと思い、きんぴらにしました。生姜をキリッと効かせることで味にメリハリが出て、いくら飲んで食べても飽きることがありません。

吉田さんのラブ酒 久保本家酒造/奈良県「生酛のどぶ」

生酛のどぶ

10年ほど前、京都で一人暮らしをしていた頃、一人で飲みに行ったお蕎麦屋さんで出合いました。お燗で飲むのが好きですが、ソーダで割ったり、冷酒にしたりとどんな飲み方をしてもそれぞれに別のおいしさがある、楽しいお酒です。

“根菜の胡麻生姜きんぴら”のつくり方

材料材料 (2人分)

ごぼう50g
れんこん100g
にんじん30g
油揚げ1枚
生姜1片分(せん切り)
A
・ 水大さじ2
・ 醤油大さじ1
・ みりん大さじ1
・ 砂糖 大さじ1/2
胡麻油大さじ1/2
黒煎り胡麻小さじ1
白煎り胡麻小さじ1

1下ごしらえ

ごぼうは皮をこそげ、斜め薄切りにしてから細切りにする。れんこんは皮をむいて幅2~3mmの半月切り(またはいちょう切り)にして、それぞれ水にさっとさらして水気をきる。にんじんは皮をむいて長さ4cmの細切りにする。油揚げは縦半分に切り、幅7~8mmに切る。

2調味料を混ぜる

Aは混ぜる。

3炒める

フライパンに胡麻油を中火で熱し、①と生姜を入れてしんなりするまで2~3分炒める。Aを加えて汁気がなくなるまでからめ、胡麻を加えてさっと混ぜる。

完成

教える人

きじまりゅうた 料理研究家

きじまりゅうた 料理研究家

祖母も母も料理研究家という家庭で生まれ育ち、自身も同じ道へ。左党の血もしっかり受け継いでいる。家飲みはもちろん、気のおけない仲間との外飲みも大好き。つまみ系著書に『毎日絶品!「サバ缶」おつまみ』(青春出版社)などがある。

吉田 愛 料理研究家

吉田 愛 料理研究家

料理家のアシスタントや和食店での修業を経て、料理家として独立。佳肴がありそうな居酒屋を発見すると、一人でも果敢に暖簾をくぐる行動派。大の日本酒党で唎酒師の資格を持つ。つまみ系著書に『温故知新和食つまみ』(成美堂出版)。

この記事は『四季dancyu 2023 冬』に掲載したものです。

四季dancyu 2023 冬
四季dancyu 2023 冬
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833482431
2023年12月13日発売/1,200円(税込)

文:佐々木香織 写真:伊藤徹也

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。