
料理家の先輩きじまりゅうたさんと、後輩吉田愛さん。同じお題で、それぞれが自慢のつまみをつくってもらいました!12品目は吉田さんの「干し椎茸入りメンチカツ」。旨味の濃さに驚きます。
【吉田】「今日は誰かのためにおいしいつまみを仕込むぞ!」と腕まくりしてつくるメンチカツです。干し椎茸をたっぷり使うこと、時間をかけて玉ねぎを炒めること、手早く全力で挽き肉を練ること。この3つでいつもと違うおいしさに。ふだん家で干し椎茸を食べない友人から「旨味が濃い!」と褒められます。
合い挽き肉 | 300g |
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干し椎茸 | 大4個 |
玉ねぎ | 1個(200g) |
塩 | 少々 |
サラダ油 | 小さじ2 |
A | |
・ 溶き卵 | 1個分 |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
・ 醤油 | 小さじ1/2 |
・ にんにく | 小さじ1/2(すりおろす) |
・ 粗挽き黒胡椒 | 小さじ1/2 |
小麦粉 | 適量 |
溶き卵 | 1個分 |
パン粉 | 適量 |
揚げ油 | 適量 |
練りがらし | 適量 |
干し椎茸は水で戻して水気を軽く絞り、7~8mm角に切る。玉ねぎも7~8mm角に切る。
フライパンにサラダ油を強めの中火で熱し、玉ねぎを入れて塩をふり、きつね色になるまで5~6分炒めて冷ます。
ボウルに挽き肉とAを入れ、粘り気が出るまでよく練り混ぜる。干し椎茸と②も加えてさらに混ぜる。6等分にして平たい円形に整え、小麦粉、溶き卵、パン粉の順にまぶしつける。
揚げ油を170℃に熱し、③を入れて6分ほど揚げる。器に盛り、練りがらしを添える。
祖母も母も料理研究家という家庭で生まれ育ち、自身も同じ道へ。左党の血もしっかり受け継いでいる。家飲みはもちろん、気のおけない仲間との外飲みも大好き。つまみ系著書に『毎日絶品!「サバ缶」おつまみ』(青春出版社)などがある。
料理家のアシスタントや和食店での修業を経て、料理家として独立。佳肴がありそうな居酒屋を発見すると、一人でも果敢に暖簾をくぐる行動派。大の日本酒党で唎酒師の資格を持つ。つまみ系著書に『温故知新和食つまみ』(成美堂出版)。
この記事は『四季dancyu 2023 冬』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:伊藤徹也