さば味噌よりも甘味は控えめ、でも旨味はしっかりとのっています。糠床はあまり酸っぱいものよりも、漬け始めのフレッシュな糠が相性よし。「こんなに糠床っておいしいんだ!」と開眼の味です。体がホッとする発酵食品を取り入れたレシピを、料理研究家の真藤舞衣子さんに教えてもらいました。
さば | 2尾 |
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酒 | 100ml |
みりん | 100ml |
醤油 | 80ml |
水 | 600ml |
きび砂糖 | 大さじ2 |
糠床 | 150g(※) |
生姜 | 1片分(せん切り) |
さばは頭を落として内臓を洗い取り、3等分に切る。水気を拭き取る。
鍋に水、酒、みりん、醤油、きび砂糖を入れて火にかけ、沸騰したらさばを加える。弱火で15分程度煮る。
糠床を②に加え、さらに弱火で10分程度煮る。
器に盛り、生姜をのせる。
会社員を経て、京都の大徳寺塔頭(たっちゅう)にて1年間生活。フランスに料理留学後、発酵研究家、料理家の活動を開始。雑誌や書籍、料理教室、講演など多方面で活躍。近著に『真藤舞衣子の まいにちおいしい! 豆腐と油揚げ』(高橋書店)がある。
この記事は『四季dancyu 2023 冬』に掲載したものです。
文:柿本礼子 写真:山田薫