手づくりおやつの時間です
バニラとココアの二つの生地でつくる"うずまきクッキー"

バニラとココアの二つの生地でつくる"うずまきクッキー"

冷蔵庫で冷やし固めた生地を、端からとんとんと切って焼くだけ。抜き型を使わず、身近な材料で気軽にできるアイスボックスクッキーは、お菓子づくりの入門編としてトライするのにもぴったりです。心沸き立つ手づくりおやつのレシピを菓子研究家の本間節子さんに教えてもらいました。

“うずまきクッキー”のつくり方

材料材料 (つくりやすい分量)

A 生地
・ 薄力粉200g
・ 粉糖60g(*)
・ 塩少々
・ バター120g(食塩不使用)
・ 全卵40g
B バニラ生地用
 ├ バニラビーンズ3cm
 └ 薄力粉10g
C ココア生地用
 └ ココアパウダー10g
★ うずまきクッキー
・ バニラ生地1/3量(約70g)
・ ココア生地1/3量(約70g)
・ 打ち粉適量(薄力粉)

*粉糖は、できればコーンスターチの混ざっていない純粉糖が望ましい。

1バターと粉糖を混ぜる

バターを室温に戻し、ゴムベラで柔らかくなるまで練ったところへ粉糖と塩を加えてすり混ぜる。

バターと粉糖を混ぜる

2卵を加える

卵を加え、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。

卵を加える

3薄力粉を加える

薄力粉をふるい入れ、ゴムベラで粉気がなくなるまで練り混ぜてひとまとめにする。

薄力粉を加える

4バニラ生地をつくる

生地を2等分にし、半分にバニラ生地用の薄力粉をふるい入れ、バニラビーンズをさやからしごいて加え、よく混ぜる。

バニラ生地をつくる

5ココア生地をつくる

もう半分にはココアパウダーをふるって加え、むらがなくなるまでよく混ぜる。

ココア生地をつくる

6生地をのばす

天板にオーブンペーパーを敷き、オーブンは160℃に予熱しておく。ベースの生地のプロセス④、⑤でつくったバニラ生地とココア生地をそれぞれ1/3量使う。ラップを大きく広げた上に軽く打ち粉をしてバニラ生地をのせ、四角を意識しながら軽くのばす。

生地をのばす

7成形する

ラップが13×12cmになるように生地を包み、麺棒で四隅を埋めるように生地をのばして成形する。

成形する

8冷やす

ココア生地も同様にして、少し大きめの13×13cmになるように成形し、2枚ともバットにのせて冷蔵庫で30分冷やす。

冷やす

9二つの生地を折り込む

ココア生地の手前1cmがはみ出すようにずらしてバニラ生地を上に重ね、そのまま室温に少し置いて生地が柔らかくなったら、ココア生地のはみ出した部分が芯になるよう折り込む。

二つの生地を折り込む

10棒状にする

ラップで支えながら、くるくると巻き込む。ラップで包み、軽く転がして全体をなじませ長さ15cmの棒状にしたら、冷蔵庫で1時間以上冷やして休ませる。

棒状にする

11オーブンで焼く

包丁で端から幅7mmに切り、断面を上にして天板に並べる。160℃に予熱したオーブンで20分焼く。

オーブンで焼く
完成

教える人

本間節子 菓子研究家

本間節子 菓子研究家

自宅での少人数制のお菓子教室「atelier h」(アトリエ・エイチ)主宰。日本茶インストラクター。洋菓子店勤務、お菓子教室通いなどを経て独立。季節感と素材の味を大切にした、毎日食べても飽きない、普段使いのお菓子を提案。お菓子に合う飲み物、お茶にも造詣が深く、日本茶イベントや講習会などで幅広く活躍。

この記事は『四季dancyu 2023 秋』に掲載したものです。

四季dancyu2023 秋
四季dancyu2023 秋
A4変型判(120頁)
2023年9月13日発売/1,200円(税込み)

文:鹿野真砂美 写真:森本菜穂子

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。