インド式カレーライスレシピ
トマトベースでつくる"バターチキン"

トマトベースでつくる"バターチキン"

人気のインドカレーであるバターチキンが20分で出来上がります!北インドの代表的なカレーをさっぱり南インド風の味わいにして軽やかに。仕上げに加える生姜がさらに爽やかさを演出します。インド&スパイス料理研究家の渡辺玲さんに、スパイスを駆使した本格的なインドカレーのつくり方を教わりました。

“バターチキン”のつくり方

トマトスープで鶏肉を煮込むだけ。とても簡単な南インド流のバターチキンだ。トマトベースなので軽やかでキレのある味わいに。だから暑い夏に最適だ。濃厚なタイプのバターチキンと違って、ご飯にもよく合う。

材料材料 (4人分)

鶏もも肉2枚(400g)(皮なし)
にんにく大さじ1/2(すりおろし)
生姜大さじ1/2(すりおろし)
ホールトマト400g(缶詰)
ピーマン1個(乱切り)
バター大さじ2
小さじ2
生クリーム50ml
1カップ
★ ホールスパイス(※1)
・ シナモンスティック3cm
・ クローブ2個
・ カルダモン4個
・ ローリエ1枚
★ パウダースパイス
・ ターメリック小さじ1/4
・ カイエンペッパー小さじ1/4
・ コリアンダー小さじ1
★ 仕上げのスパイス(※2)
・ クミンパウダー小さじ1
生姜大さじ1(みじん切り)

※1 ホールスパイスはすべて省略可。
※2 仕上げのスパイスはガラムマサラでも可。

1トマトをスープ状にする

ホールトマトと水をボウルに入れ、バーミックスで撹拌してスープ状にする。

2ホールスパイスの香りを引き出す

鍋を中火にかけてバターを入れ、ホールスパイスを加えて熱する。

3にんにくと生姜を加える

スパイスがぷっくりとふくれたら、にんにくと生姜を加えて混ぜる。

4トマトスープを加える

香りが立ったら、①のトマトスープとピーマンを入れ、強火にする。沸騰したら少し火を弱め、パウダースパイスと塩を加えて混ぜる。

5鶏肉を加える

一口大に切った鶏肉を入れ、中火で煮込む。ボコボコと沸騰しそうになったら、少量の水(分量外)を加え、蓋をして弱火で煮ていく。

6煮る

鶏肉に十分火が通り、ややとろみがついたら、クミンパウダーと生姜のみじん切りを加え、2~3分煮る。

7仕上げ

軽くかき混ぜたら、さらに生クリームを回し入れて出来上がり。

完成

教える人

渡辺玲 インド&スパイス料理研究家

日本のインド料理研究の第一人者。1960年生まれ。レコード会社のディレクターなどを経てインド料理店の厨房に入る。インドと日本を往復しながらインド料理と文化への造詣を深める。『スパイスの黄金比率で作るはじめての本格カレー』(ナツメ社)、『新版 誰も知らないインド料理』(光文社知恵の森文庫)など著書多数。

※この記事は『技あり!dancyu カレー』に掲載したものです。

技あり!dancyuカレー
技あり!dancyuカレー
A4変型判(96頁)
2018年3月28日発売/880円(税込)

文:中村裕子 写真:石井雄司

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。