トマトベースのシンプルなカレーです。鶏挽き肉でつくるのが南インド流。軽やかでキレのいい味に仕上がります。インド&スパイス料理研究家の渡辺玲さんに、スパイスを駆使した本格的なインドカレーのつくり方を教わりました。
鶏肉のおいしさがストレートに伝わってきて、わしわし食べたいカレーだ。チキンカレーよりも水分を少なめに仕上げよう。ここでもピーマンがいいアクセントになっている。
鶏挽き肉 | 400g |
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玉ねぎ | 1個(200g) |
にんにく | 大さじ1/2(すりおろし) |
生姜 | 大さじ1/2(すりおろし) |
ホールトマト | 1/2カップ(缶詰) |
ピーマン | 1個 |
さやいんげん | 100g |
サラダ油 | 大さじ3 |
塩 | 小さじ1と1/2 |
水 | 1/2カップ |
★ ホールスパイス | (※1) |
・ クミンシード | 小さじ1 |
★ パウダースパイス | |
・ ターメリック | 小さじ1/4 |
・ カイエンペッパー | 小さじ1/2 |
・ コリアンダー | 小さじ2 |
★ 仕上げのスパイス | (※2) |
・ クミンパウダー | 小さじ1 |
※1 ホールスパイスはすべて省略可。
※2 仕上げのスパイスはガラムマサラでも可。
玉ねぎは縦半分に切ってから横半分に切り、端から薄切りにする。ピーマンは乱切りにする。さやいんげんはさっとゆでて長さ1cmに切る。
フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、クミンシードを加えてフライパンを揺すりながら加熱する。
香りが立ったら玉ねぎを入れる。強めの中火にし、玉ねぎの周囲が少し色づくまで約5分炒める。
弱めの中火にしてにんにくと生姜を加えてよく混ぜ合わせる。
ホールトマトとピーマンを加えて軽く混ぜる。
パウダースパイスと塩を加え、強火にして混ぜながら沸騰させる。
中火にして鶏挽き肉といんげん、水を加え、ほぐすようにしながらよく炒め合わせる。
全体によく火が通るまで炒め煮にし、クミンパウダーを加える。味をみて足りなければ塩(分量外)で味をととのえて出来上がり。
日本のインド料理研究の第一人者。1960年生まれ。レコード会社のディレクターなどを経てインド料理店の厨房に入る。インドと日本を往復しながらインド料理と文化への造詣を深める。『スパイスの黄金比率で作るはじめての本格カレー』(ナツメ社)、『新版 誰も知らないインド料理』(光文社知恵の森文庫)など著書多数。
※この記事は『技あり!dancyu カレー』に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:石井雄司