インド式カレーライスレシピ
激辛で強烈にクミンの効いた"冷たいトマトカレー"

激辛で強烈にクミンの効いた"冷たいトマトカレー"

辛さの立った激辛の味付けが南インド流。出来たてもよいが、夏場は冷たくして食べるのがお薦めです。ご飯だけでなく、そうめん、冷や麦、冷製パスタに合わせても。インド&スパイス料理研究家の渡辺玲さんに、スパイスを駆使した本格的なインドカレーのつくり方を教わりました。

“冷たいトマトカレー”のつくり方

常温でも、冷たくしてもおいしい鮮烈なカレーだ。クミンをきかせるのが味のポイント。玉ねぎとにんにくも具として生かしたいので、よく炒める必要はない。15分程度でできる超時短カレーだ。

材料材料 (2人分)

トマト2個(300g)
玉ねぎ1/2個(100g)
にんにく1片(みじん切り)
ピーマン1個
小さじ1
サラダ油大さじ2
赤唐辛子1本(鷹の爪)
★ ホールスパイス
・ クミンシード小さじ1
★ パウダースパイス
・ カイエンペッパー小さじ1/2

1玉ねぎをカットする

玉ねぎは縦半分に切ってから横半分に切り、端から薄切りにする。ピーマンは乱切り、トマトは1.5cm角程度に切る。

2ホールスパイスの香りを引き出す

フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、赤唐辛子とクミンシードを加えて焦がさないようにフライパンを揺すりながら加熱する。

3玉ねぎを加える

香りが立ったら玉ねぎ、にんにく、ピーマンを加えて炒める。

4トマトを加える

玉ねぎが透明になったらトマトを加え、さっと全体を炒め合わせる。

5パウダースパイスを加える

弱火にして塩、カイエンペッパーを加え、強めの中火にして炒め煮にする。

6仕上げ

全体がぽてっとしてきたら味をみて、足りなければ塩(分量外)で味をととのえて出来上がり。

完成

教える人

渡辺玲 インド&スパイス料理研究家

日本のインド料理研究の第一人者。1960年生まれ。レコード会社のディレクターなどを経てインド料理店の厨房に入る。インドと日本を往復しながらインド料理と文化への造詣を深める。『スパイスの黄金比率で作るはじめての本格カレー』(ナツメ社)、『新版 誰も知らないインド料理』(光文社知恵の森文庫)など著書多数。

※この記事は『技あり!dancyu カレー』に掲載したものです。

技あり!dancyuカレー
技あり!dancyuカレー
A4変型判(96頁)
2018年3月28日発売/880円(税込)

文:中村裕子 写真:石井雄司

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。