4大ローストポークレシピ
しっとり色鮮やかな"ハム風ローストポーク"

しっとり色鮮やかな"ハム風ローストポーク"

スパイスや塩、砂糖を混ぜたソミュール液に豚もも肉を漬け込めば、均一に味の入ったあっさりとしたハムができます。厚めに切って食べるのがお薦め。部位ごとの美味しいローストポークのつくり方を、料理研究家の上田淳子さんに教えてもらいました。

“ハム風ローストポーク”のつくり方

ソミュール液に2日間漬け込んだしっとり色鮮やかなハム仕様。やわらかさもひとしお。

材料材料 (4人分)

豚もも肉700g(かたまり)
A ソミュール液
・ 水500ml
・ 粗塩25g
・ 粒胡椒7粒
・ ローリエ1枚
砂糖大さじ1
サラダ油小さじ1

1ソミュール液をつくる

鍋にAを入れ、塩を溶かしながらいったん沸かして火を止め、完全に冷ます。

2サラダ油を塗る

肉をフォークで30回程度刺し、Aがしみ込みやすいようにする。その後、表面に砂糖をすり込んで5分ほどおく。

3漬け込む

ビニール袋に①、②を入れ、空気を抜いて冷蔵庫で2日間漬け込む。

漬け込む

4肉を室温に戻す

肉を取り出し、全体を水洗いする。形がいびつな場合は、全体が均一な太さになるようにタコ糸をしっかり巻く。肉は冷蔵庫から出して30分~1時間(季節によって前後あり)おいて室温にもどしてから使う。

5オーブンを温める

オーブンを200℃に温めておく。天板にオーブンぺーパーを敷いて④をのせ、表面にサラダ油を塗る。

6焼く

オーブンに入れて5分焼いた後、温度を120℃に下げ、70~80分を目安に焼き上げる。金串を刺してみて、熱かったらOK(中心温度が63℃になればOK)。

7仕上げ

オーブンから取り出し、アルミホイルに包んで30分ほどおく。

完成
付け合わせは紫玉ねぎのコンフィー。12等分のくし形切りにした紫玉ねぎ2個、オリーブオイル大さじ2、水1/3カップをフライパンに入れて蓋をし、5分ほど蒸し煮にする。耐熱容器に移してアルミホイルをかぶせ、肉と一緒に焼く。好みで塩、胡椒で調味する。

教える人

上田淳子 料理研究家

兵庫県出身。ヨーロッパでの料理修業中は星つきレストランだけでなく、シャルキュトリーなどでも修業を積み、肉料理には定評がある。フレンチベースの家庭料理、日々のごはん、子供の食育まで広い分野で活躍。著書多数。

※この記事の内容は、『技あり!dancyu豚肉料理』に掲載したものです。

技あり!dancyu 豚肉料理
技あり!dancyu 豚肉料理
A4変型 判( 112 頁)
2021年02月17日発売 / 880円(税込)

文:瀬川 慧 撮影:馬場敬子

瀬川 慧

瀬川 慧 (ライター)

得意分野は料理、ワイン、食文化、旅、歴史など。単行本の企画、編集、執筆に『日本料理 銀座小十』(世界文化社)、『野﨑洋光の野菜料理帳』『里山に生きる「土樂」の食と暮らし』『懐石小室に教わる 一生ものの和のおかず』(家の光協会)、『和食神髄 小室光博』、『「すし」神髄 杉田孝明』(プレジデント社)などがある。