パンと楽しむフレーバーバター
ガリッとした塩の存在感が決め手"フルール・ド・セルと黒胡椒のバター"

ガリッとした塩の存在感が決め手"フルール・ド・セルと黒胡椒のバター"

天日塩のガリっとした食感と胡椒の風味が後味を引くフレーバーバターです。パンはもちろんたまご料理とも相性抜群です。出来たてならではの風味が楽しめるフレーバーバターのつくり方を、料理家の平野由希子さんに教えてもらいました。

“フルール・ド・セルと黒胡椒のバター”のつくり方

フレーバーバターは素材を直接混ぜ込むことでバターに風味が移り、味に奥ゆきと一体感が生まれます。フランス料理でいう、香りを移すアンフュゼ(infuser)の技法です。手軽にできる“フルール・ド・セルと黒胡椒のバター”も、バターの上に黒胡椒をパラパラとふったものとは味わいが違います。パンに塗るだけでなく、野菜やフルーツ、ハム、サーモンと合わせてもおいしい。必ず、おいしい食塩不使用バターや食塩不使用発酵バターでつくってくださいね。

材料材料 (つくりやすい分量)

バター100g(食塩不使用)
フルール・ド・セル3g(天日塩)
黒胡椒少々

1バターをやわらかくする

バターは小さめに切ってボウルに入れて室温にもどし、やわらかくする。

バターをやわらかくする

2塩を加える

フルール・ド・セルを加える。

塩を加える

3胡椒を加える

黒胡椒を粗く挽いて、好みの量加える。

胡椒を加える

4冷やし固める

混ぜ合わせたものを容器に詰め、冷蔵庫で冷やし固める。

冷やし固める
完成

教える人

平野由希子

平野由希子 料理家

日本ソムリエ協会認定ソムリエ。フレンチをベースに幅広いジャンルの料理を手がける。自称「レモンサワーラバー」で、ワインだけにとどまらずお酒をこよなく愛す。おいしく飲むためにおつまみは必須で、メニューを考えているだけで楽しくて時間も忘れてしまうとか。そのシンプルかつキレのよい味わいは多くの酒飲みをうならせる。書籍、雑誌、広告のレシピ制作や飲食店のプロデュースなどで活躍中。著書も多数。

この記事は『技あり!dancyu パン』に掲載したものです。

技あり!dancyu パン
技あり!dancyu パン
A4変型判(104頁)
ISBN:9784833480192
2021年4月30日発売/880円(税込)

文:瀬川慧 写真:公文美和

瀬川 慧

瀬川 慧 (ライター)

得意分野は料理、ワイン、食文化、旅、歴史など。単行本の企画、編集、執筆に『日本料理 銀座小十』(世界文化社)、『野﨑洋光の野菜料理帳』『里山に生きる「土樂」の食と暮らし』『懐石小室に教わる 一生ものの和のおかず』(家の光協会)、『和食神髄 小室光博』、『「すし」神髄 杉田孝明』(プレジデント社)などがある。