天日塩のガリっとした食感と胡椒の風味が後味を引くフレーバーバターです。パンはもちろんたまご料理とも相性抜群です。出来たてならではの風味が楽しめるフレーバーバターのつくり方を、料理家の平野由希子さんに教えてもらいました。
フレーバーバターは素材を直接混ぜ込むことでバターに風味が移り、味に奥ゆきと一体感が生まれます。フランス料理でいう、香りを移すアンフュゼ(infuser)の技法です。手軽にできる“フルール・ド・セルと黒胡椒のバター”も、バターの上に黒胡椒をパラパラとふったものとは味わいが違います。パンに塗るだけでなく、野菜やフルーツ、ハム、サーモンと合わせてもおいしい。必ず、おいしい食塩不使用バターや食塩不使用発酵バターでつくってくださいね。
バター | 100g(食塩不使用) |
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フルール・ド・セル | 3g(天日塩) |
黒胡椒 | 少々 |
バターは小さめに切ってボウルに入れて室温にもどし、やわらかくする。
フルール・ド・セルを加える。
黒胡椒を粗く挽いて、好みの量加える。
混ぜ合わせたものを容器に詰め、冷蔵庫で冷やし固める。
日本ソムリエ協会認定ソムリエ。フレンチをベースに幅広いジャンルの料理を手がける。自称「レモンサワーラバー」で、ワインだけにとどまらずお酒をこよなく愛す。おいしく飲むためにおつまみは必須で、メニューを考えているだけで楽しくて時間も忘れてしまうとか。そのシンプルかつキレのよい味わいは多くの酒飲みをうならせる。書籍、雑誌、広告のレシピ制作や飲食店のプロデュースなどで活躍中。著書も多数。
この記事は『技あり!dancyu パン』に掲載したものです。
文:瀬川慧 写真:公文美和