きじまりゅうたさんの偏愛食材レシピ
青じその香りが爽やかな"さつま揚げとなすの田舎煮"

青じその香りが爽やかな"さつま揚げとなすの田舎煮"

だしがいらない簡単煮物。なすにもさつま揚げの旨味がしっかりしみています。料理研究家のきじまりゅうたさんに大好きな食材とそれを使ったレシピを教えてもらいました。

“さつま揚げとなすの田舎煮”のつくり方

祖母の口ぐせが「練りものは味出し食材」だった。ばあちゃんのつくる煮物やきんぴらにはたいがいさつま揚げが入っていてね、それだけ選んで食べては「野菜も食べなさい」って叱られてました(笑)。煮物にもいいけど、焼いても旨いんだよね。

材料材料 (2人分)

さつま揚げ小4枚
なす3本
青じそ2枚
サラダ油小さじ2
A
・ 水300ml
・ 醤油 大さじ2
・ みりん 大さじ2

1材料をカットする

なすはガクを切り落とし、縦半分に切る。皮目に深さ5mmくらいの切り目を5mm間隔で斜めに入れ、長さを2~3等分に切る。さつま揚げは3等分のそぎ切りにする。青じそはせん切りにする。

2煮る

鍋に油を入れて中火にかけ、なすを炒める。全体に油がなじんだらさつま揚げを加えてAを注ぐ。なすの皮目を下に向けて落とし蓋をして、7~8分煮る。火を止めてそのまま置き、粗熱を取る。

煮る
火を止めたらすぐに器に盛らず、鍋の中で冷ましながら具に味をしみ込ませる。

3仕上げ

器に②を盛り、青じそをのせる。

完成

教える人

きじまりゅうた

きじまりゅうた 料理研究家

祖母は村上昭子、母は杵島直美。多彩な家庭料理を肌で学びながら育つ。アパレルメーカー勤務を経て料理の道に。同世代のリアルな目線でつくるアイデアメニューが持ち味。趣味はサーフィンと音楽鑑賞。著書は『材料2つだけ! きじま流極旨レシピ』(ワン・パブリッシング)、『まいにち絶品!「サバ缶」おつまみ』(青春出版社)など多数。

この記事は『四季dancyu 2023 夏』に掲載したものです。

四季dancyu 2023 夏
四季dancyu 2023 夏

文:佐々木香織 写真:安彦幸枝

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。