缶詰でつくれるフルーツスイーツレシピ
上品な酸味と甘味を楽しむ"みかんのクラフティ"

上品な酸味と甘味を楽しむ"みかんのクラフティ"

クラフティはフランス・リムーザン地方の伝統菓子で、卵や牛乳をベースにした液状の生地を、フルーツと一緒にグラタン皿やタルト生地に流し、オーブンでじっくりと焼き上げたデザートです。今回は家庭で気軽につくれるように、簡単にアレンジしました。上品な酸味と甘味、軽くて爽やかな味わいです。フルーツ缶でつくるスイーツをお菓子研究家の本間節子さんに教えてもらいました。

“みかんのクラフティ”のつくり方

生地は、生クリームとヨーグルトに卵を混ぜるだけ。一般的なカスタードクリームでつくるものと比べると、手早くできて、しかもさっぱりとした味になるのが魅力。

材料材料 (直径14cmのグラタン皿1枚分)

みかん80g(缶詰/果肉)
砂糖20g
薄力粉10g
1個
生クリーム50ml
プレーンヨーグルト50g
バター少々

1砂糖と薄力粉をボウルに入れる

砂糖と薄力粉をボウルにふるい入れる。

2生クリームを加える

生クリームを加え、泡立て器でしっかりと混ぜる。

3ヨーグルトを加える

プレーンヨーグルトを加え、卵を割り入れてなめらかになるまで混ぜ、ラップをかけて30分おく。

4みかんを加える

器にバターを薄く塗り、3を流し入れてみかんを散らす。

みかんを加える
焼き上がったときにみかんが表面に出るよう、果肉が沈まないようにそっと散らしていきます。

5オーブンで焼く

160℃のオーブンで25~30分焼く。

完成

教える人

本間節子 菓子研究家

本間節子 菓子研究家

自宅での少人数制のお菓子教室「atelier h」(アトリエ・エイチ)主宰。日本茶インストラクター。洋菓子店勤務、お菓子教室通いなどを経て独立。季節感と素材の味を大切にした、毎日食べても飽きない、普段使いのお菓子を提案。お菓子に合う飲み物、お茶にも造詣が深く、日本茶イベントや講習会などで幅広く活躍。

※この記事の内容は、「技あり!dancyu缶詰」に掲載したものです。

技あり!dancyu 缶詰
技あり!dancyu 缶詰
A4変型判(96頁)
2020年10月13日発売/800円(税抜き)

文:中村裕子 写真:鈴木泰介

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。