dancyu本誌の連載「丸山隆平の美味しいってなんだろう?」では、丸山さんの「“もてメシ”を覚えたい」という願いをかなえるため、洋食のシェフ・古賀達彦さんのもとで修業しています。今回のテーマはとろける“ポテトコロッケ”です。
このクリーミーなポテトコロッケは、ご飯との相性が抜群。じゃがいもをなめらかに仕上げるために、品種はしっとりとしてキメの細かいメークインを使いましょう。また、マッシュしてから片栗粉を加えるのもポイント。冷えたときに成形しやすく、揚げて熱が加わるとトロッと柔らかくなりますよ。
豚肩ロース肉 | 300g |
---|---|
じゃがいも | 3~4個(正味500g)(メークイン) |
玉ねぎ | 120g(みじん切り) |
A | |
・ 水 | 50ml |
・ 片栗粉 | 15g |
・ シーズニングソース | 小さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1/3 |
・ 白胡椒 | 少々 |
★ バッター粉 | |
・ 薄力粉 | 40g |
・ 天ぷら粉 | 10g |
★ 卵液 | |
・ 全卵 | 1個(M) |
・ 牛乳 | 25ml |
生パン粉 | 適量(荒挽き) |
揚げ油 | 適量(サラダ油) |
キャベツ | 適量(せん切り) |
じゃがいもは蒸気の上がった蒸し器で、1時間ほど蒸す。スッと竹串が通るくらいに柔らかくする。
①が蒸し上がったら、温かいうちに皮をむく。蒸したては熱いので、キッチンペーパーでじゃがいもを持ち、ナイフで皮を剥がすようにするとむきやすい。じゃがいもをバットに入れ、マッシャ ーで潰す。潰し方は粗くてOK。
豚肉の脂身の部分は炒め用に少し切り分けておく(みじん切りにし、大さじ1分を炒めるときに使う)。肉を厚さ2mmの薄切りにし、何枚か重ねて細切りにして、さらにみじん切りにする。
大きめで深さのある鍋を弱めの中火にかけ、③で分けておいた脂身を入れて軽く炒める。脂がしみ出してきたら、玉ねぎを入れて、3分ほど水分を出すように炒める。
玉ねぎが汗をかいてしんなりしてきたら、③の豚肉を入れ、塩ひとつまみ、胡椒少々(各分量外)をふる。強火にして、肉のダマを木ベラで潰しながら炒める。肉が白くなって赤いところがなくなり、肉汁が出てきたら火を止める。
容器にAを合わせ、片栗粉をよく溶かして⑤の鍋に加える。
木ベラで全体を混ぜていくうちに、片栗粉の粘りが出てくる。粘りが出始めても手を止めず、2分ほど混ぜ続け、全体にしっかりとした粘りが出るまで練ったら、火を止める。
すぐに②のじゃがいもを加えて、木ベラで混ぜ合わせる。じゃがいもに粘り気が出て糸を引くくらいになるまで、よく練り混ぜる。
バットに移してならし、冷ます。粗熱が取れたらラップをかけて、冷蔵庫で2時間~半日置く。
たねを14等分する。だんご状に丸めてから、平たく潰し、30分以上冷蔵庫で冷やす。
たねにまんべんなくバッター粉をまぶし、余分な粉をはたいて落とす。
たねに竹串を刺し、卵液にくぐらせる。まんべんなくからめたら引き上げる。
パン粉の上にたねを置き、パン粉をたっぷりかぶせる。たっぷりのパン粉ごとたねを持ち上げて、丸い形を意識しながら両手でギュッと握り込むようにして、パン粉を密着させる。
油を170℃に熱し、衣をつけたたねをそっと沈める。コロッケを入れて下がった温度を、ゆっくり170℃に上げていきながら、6分ほど揚げる。
時間が来たら取り出し、網の上に置く。ひと呼吸置いたらキッチンペーパーの上に移し、さらに油をきる。キャベツとともに器に盛り完成。
撮影:伊藤菜々子 文:編集部