カメラマンの牧田健太郎さんのひと皿は、子供時代にあこがれた“ハクション大魔王のハンバーグ”です。特別なときに食べるハレの料理でもなく、いつもの普段の食事でもなく、ただ美味しいとか、好きだとか、ということでもなく、常に身近にあって食べ続けたいもの。人生や思い出と、いつも、いつでも結びついている。そんな、一生食べ続けたい「ひと皿」を食いしん坊に聞きました。
子供の頃に見ていたアニメ「ハクション大魔王」。なかでも興味をひかれたのは、ハクション大魔王の大好物であるハンバーグでした。皿に大量に盛られたちょっと小ぶりのハンバーグをもぐもぐと食べている姿に憧れたものです。
昔は憧れでしかありませんでしたが、大人になった今は自分でつくれちゃうので、夢だったハクション大魔王のハンバーグを堪能しています。
我が家のハンバーグは炒めない生の玉ねぎを入れます。シャリシャリと歯応えが残り、甘味もじんわり。本体が割れやすいのがたまにキズではありますが、この味わいがたまらないです。
ご飯のおかずにするときは、ハンバーグを焼いたフライパンに中濃ソースとケチャップを一対一で入れてシュワっと煮立たせる。簡単にソースが出来上がり、ご飯がさらに進みます。
憧れだった食べ物が日常のおかずになって、これからも食べ続けるだろう料理になりました。
★ ハンバーグ | |
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・ 合い挽き肉 | 200g |
・ パン粉 | 大さじ4 |
・ 玉ねぎ | 1個 |
・ 卵 | 1個 |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
・ 胡椒 | 少々 |
・ ナツメグ | 少々 |
・ サラダ油 | 適量 |
★ ソース | |
・ 中濃ソース | 大さじ2 |
・ ケチャップ | 大さじ2 |
玉ねぎをみじん切りにする。
ボウルに①と挽き肉と残りのハンバーグの材料を入れ、粘り気が出るまで練る。
②を小さめに分けて空気を抜きながら成形する。
フライパンに油をしき、中火にかける。温まったら③を入れ、こんがりと焼き目がつくまでじっくり焼く。
焼きあがったらハンバーグを取り出し、空いたフライパンに中濃ソースとケチャップを入れる。火にかけて、少しに詰まったらソースの完成。ハンバーグにかけて出来上がり。
文・写真:牧田健太郎