常備菜でぱぱっとおかず
滋味あふれる酸味と旨味が魅力の"ひじきのマリネと豆と玉ねぎのサラダ"

滋味あふれる酸味と旨味が魅力の"ひじきのマリネと豆と玉ねぎのサラダ"

ひじきのマリネを常備しておけば、ほかの野菜と和えるだけで満足感たっぷりのサラダが出来上がります。料理家の藤原奈緒さんに、手軽にぱぱっとつくれる絶品おかずレシピを教えてもらいました。

手軽にぱぱっと料理するには食材選びが肝心です

食いしん坊の食卓でよく見かける「あたらしい日常料理 ふじわら」の瓶詰め。あっという間に絶品カレーが出来上がる「カレーのもと」をはじめ、焼いただけ、ゆでただけのものが格段においしくなる調味料が大人気。料理が苦手な人や、忙しい人の心強い味方だから、きっとつくっている人は料理に悩む気持ちがわかっているに違いない……ということで、主宰する藤原奈緒さんに、ふだんの料理を教えていただきました。「料理を仕事としている私でも、帰宅してからゼロからつくるとなると大変。だからタレやマリネしたものなど、いくつか常備している“料理の素”があるんです」と藤原さん。半分調理が終わっているようなものだから、あっという間に仕上がるというわけです。

「副菜にボリュームがあると、あとは魚の切り身を焼いたものや納豆ご飯だけでも満足できる。だから、すぐに調理できて使い道の広いお助け食材を頼りにしています。たとえば火の通りが早い野菜や鶏肉、ちょっと手を加えるだけで一品できるような厚揚げや油揚げ、だしが出るきのこ類は必ず買っておきます」 

外に働きに出ているとどうしても食べる時間が遅くなりがち。「ぺこぺこのおなかにまず入れるのは食物繊維にしたい」という健康への気遣いから、海藻のマリネは藤原さんの常備菜だとか。まずはそれを食べながらあと1~2品つくれば、「急がないと!」と焦って失敗する心配もありません。

「自分の好きな味をつくれるって、その人の生きる力になると思うんです。料理って自分を整えることができるセルフケアのようなもの。タレが一つあるだけで料理が手軽に思えるから、苦手な人こそ試してみてほしいですね」

材料材料 (つくりやすい分量)

★ ひじきのマリネ
・ 乾燥寒ひじき30g(または芽ひじき)
・ 醤油大さじ3
・ 米酢大さじ3
・ EXV.オリーブオイル大さじ2
★ ひじきのマリネと豆と玉ねぎのサラダ
・ ひじきのマリネ1/2量
・ 黒大豆30g(極小粒)
・ 赤玉ねぎ1/4個分(薄切り)

1ひじきのマリネをつくる

ひじきは水かぬるま湯で戻し、水気をしっかりときってから、食べやすい長さに切る。保存容器にすべての材料を入れ、さっと和える。冷蔵庫で5日間保存可能。

ひじきのマリネ

2大豆と玉ねぎの下ごしらえ

大豆は必要なら水で戻し、固めにゆでる。玉ねぎは塩少々(分量外)をふり、水気を絞る。

3混ぜる

②の大豆が熱いうちにひじきのマリネに加えて混ぜ、玉ねぎも加えて混ぜる。

完成

教える人

藤原奈緒

藤原奈緒 料理家

「あたらしい日常料理 ふじわら」を主宰。「Cooking heals yourself.=料理は自分の手で自分を幸せにできるツール」という考えのもと、商品開発やレシピ提案、教室などを手がけている。商品はオンラインストアと実店舗、全国の取扱店にて販売中。nichijyoryori.com

この記事は四季dancyu 2023 春に掲載したものです。

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A4変型判(120頁)
2023年3月10日発売/1,200円(税込)

文:藤井志織 写真:宮濱祐美子

藤井 志織

藤井 志織 (編集・ライター)

フリーランスで、主に雑誌や書籍、WEB、企業の販促物などで編集や取材、執筆を行うほか、イベントの企画やディレクションを行うことも。担当した書籍に、草場妙子著『TODAY’S MAKE BOOK 今日のメイクは?』、石井佳苗著『DAILY LIFE』、重信初江著『昔ながらのおかず』、オカズデザイン著『マリネ』、nestRobe著『SLOW MADEな服づくり』、小堀紀代美著『LIKE LIKE KITCHENの旅する味』、ウー・ウェン著『100gで作る北京小麦粉料理』などがある。